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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻1号

1987年01月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

Superior limbic keratoconjunctivitisに対するビタミンA療法

著者: 渡辺仁1 大橋裕一2 木下茂3 眞鍋禮三1

所属機関: 1大阪大学 2関西労災病院 3大阪労災病院

ページ範囲:P.17 - P.20

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 6例の上輪部角結膜炎superior limbickeratoconjunctivitis (SLK)に対しビタミンA点眼(retinyl palmitate 500IU/ml)による治療を行った.6例中,従来の治療では難治であった4症例を含め,5症例(83%)で有効であり,他の1例についても自覚症状が消失した.ビタミンA点眼開始後2週間で4例(67%),1カ月後には更に1例,計5例(83%)と早期に効果が出現した.また,点眼投与期間は5カ月〜11カ月(平均6.7月)であるが,いずれの症例でも副作用は認められなかった.
 今回の成績より,SLKに対してビタミンA点眼療法が第一選択となると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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