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臨床報告
原発性閉塞隅角緑内障における周辺虹彩切除とレーザー虹彩切開の比較
著者: 越生晶1 浅井源之1 藤井茂1 辻口玲子1 古村俊人1 宮谷寿史1
所属機関: 1厚生連高岡病院眼科
ページ範囲:P.27 - P.32
文献購入ページに移動①両術式間には術後眼圧調整成績に差はなく,どちらも術前PAS ratioが50%未満あるいは術前C値が0.20以上の例では術後の眼圧調整は極めて良好であった.術前PAS ratioが75%以上あるいは術前C値が0.10未満であった例は緑内障治療薬の点眼のみでは術後眼圧の調整は困難であった.
②術前後でのPAS ratioやC値の変化については両術式間に差はなかった.
③いずれの術式にも重篤な合併症はなく,術後視力経過にも両術式間に差はなかった.
以上のことから両術式の効果は同等と考えられ,PACGの治療には,手技の簡便さと安全性からみてアルゴンレーザー虹彩切開術を第1選択としてよいことを確認した.
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