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網膜,他
著者: 原田敬志1
所属機関: 1名大
ページ範囲:P.50 - P.50
文献購入ページに移動Marin MS, Martinez Costa R, Diaz M, Vilanova E, Harto M, Menezo JL : Resultatodos a largo plazo de la fotocoagulaciOn panretiniana en la retinopatia diabetica proliferante. Arch Soc esp Oftalmol 51 : 171-178, 1986
汎網膜凝固法(FPR)の長期観察がそろそろ行われている.本論文ではレーザーによるFPRを受け少なくも5年,長いものでは10年の経過観察を続けた81人95眼の増殖型糖尿病性網膜症について検討されている.タイプI型は48人,タイプII型は33人である.新生血管は72.6%で減少,20%で悪化,7.4%で不変であり,乳頭および網膜新生血管を示す37眼中29眼で減少,8眼で不変であった.有用な視力(0.05以上)を保持したものは5年例で88.4%,10年例で77%であった.視力の上ではタイプII型の方がタイプI型よりも低かったが,新生血管の縮小については両タイプとも同様の態度を示した.視力は5年例で改善20%,不変47.3%,悪化32.7%,10年例で改善16.6%,不変38.8%,悪化44.4%であった.したがってこの点を除けば長期観察の結果は,短期観察のそれとほとんど差はないといえる.
汎網膜凝固法(FPR)の長期観察がそろそろ行われている.本論文ではレーザーによるFPRを受け少なくも5年,長いものでは10年の経過観察を続けた81人95眼の増殖型糖尿病性網膜症について検討されている.タイプI型は48人,タイプII型は33人である.新生血管は72.6%で減少,20%で悪化,7.4%で不変であり,乳頭および網膜新生血管を示す37眼中29眼で減少,8眼で不変であった.有用な視力(0.05以上)を保持したものは5年例で88.4%,10年例で77%であった.視力の上ではタイプII型の方がタイプI型よりも低かったが,新生血管の縮小については両タイプとも同様の態度を示した.視力は5年例で改善20%,不変47.3%,悪化32.7%,10年例で改善16.6%,不変38.8%,悪化44.4%であった.したがってこの点を除けば長期観察の結果は,短期観察のそれとほとんど差はないといえる.
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