icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻1号

1987年01月発行

臨床報告

ヘルペス性眼感染症と桐沢型ぶどう膜炎に対するacyclovirの使用経験

著者: 阿部俊明1 原敏1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.73 - P.77

文献概要

 眼科領域のヘルペスウイルス感染症に対してacyclovir (ACV)を使用し,見るべき副作用もなく良好な結果を得た.
 18例のヘルペス性角膜炎にACVの局所投与を行った結果,潰瘍の平均治癒期間が6.6日であり,iodoxyuridine (IDU)を使用した9例の平均12.2日に比し著しく短かった.
 眼底透見ができないほどの強い炎症を伴ったヘルペス性角膜ぶどう膜炎の1例はACVの静脈内投与で症状の著明な改善を認めた.
 帯状ヘルペス性角膜炎の1例はステロイドを使用せずACVの局所投与のみで6日間で治癒した.
 桐沢型ぶどう膜炎の1例は静脈内投与の他に硝子体内灌流と予防的強膜輪状締結術を行い,8カ月を過ぎても網膜剥離をおこさず良好な視力を維持している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら