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臨床報告
網膜中心静脈閉塞症を来したdural carotid-cavernous fistulaの1症例
著者: 鈴木康夫1 有門卓二1 兵藤俊樹1 大橋勉1 横井匡彦1 宮坂和夫2 加瀬学3
所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室 2北海道大学医学部放射線学教室 3札幌逓信病院眼科
ページ範囲:P.1155 - P.1158
文献購入ページに移動Dural carotid-cavernous fistulaでは,網膜病変は軽度であり,これによる視力障害は少ないとされているが,本症例のごとく網膜中心静脈閉塞症を来すと視力の低下は著明となる.それゆえ,venous stasis retinopathyの段階であっても,増悪傾向がある際には,海綿静脈洞の減圧術を積極的に行うことが必要と考えられる.
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