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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻10号

1987年10月発行

文献概要

臨床報告

眼球摘出後,5年後に再発し全身転移をおこした脈絡膜悪性黒色腫の1剖検例

著者: 坂西良彦1 阿部純子2 橋本雅章3

所属機関: 1自治医科大学眼科 2自治医科大学神経内科 3自治医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1159 - P.1164

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 眼球摘出後,5年以上経て,全身転移をおこした脈絡膜悪性黒色腫の1剖検例につき報告した.
 再発時の初発症状は頸部転移による右肩甲部から右手にかけてのしびれであり,剖検により,肋骨,椎弓,肝,胆嚢,脾臓,副腎,膵臓,肺,ダグラス窩等ほぼ全身への転移を認めた.眼窩は,肉芽組織で被われ,局所再発の所見はなかった.
 本疾患は眼球摘出後,長期にわたっての経過観察および免疫賦活療法等の後療法が必要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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