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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻10号

1987年10月発行

文献概要

臨床報告

免疫グロブリンの大量療法が著効したぶどう膜炎

著者: 砂川光子1 栗本康夫1

所属機関: 1三菱京都病院眼科

ページ範囲:P.1191 - P.1193

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 左眼に,高度の網膜静脈炎とそれに伴う網膜浸出物,硝子体出血を伴った50歳の女性に,ステロイドの大量療法を施行したが無効であった.この症例に,免疫グロブリンを経静脈的に大量投与した所,静脈炎が鎮静化し,網膜浸出物,硝子体混濁とも著明に減少し,視力も0.02より0.6まで改善した.免疫グロブリンが著効した機序について,若干の考察を加えるとともに,免疫グロブリンの大量療法が,一部のぶどう膜炎に有効ではないかという事を示唆した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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