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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻11号

1987年11月発行

文献概要

臨床報告

乳幼児視力に関する研究 予報 PL-OKN装置について

著者: 瓜田千紗子1 宮下忠男1 池森康子1

所属機関: 1東邦大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1235 - P.1238

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 乳幼児の視力を測定するための装置を試作して実験を行った。本法の装置は1台のパソコンと2台のテレビを用い,左右いずれかの画面に動く視標を呈示するようにした。本法はpreferen-tial looking法とoptokinetic nystagmus法を併せたものであるが,左右どちらかの画面をみるかということと眼振を観察することで,より速くより正確に視力を判定できるという利点がある。
 生後8カ月〜3歳の正常児,眼疾患児21例について実験し,両眼視ではほぼ100%,片眼視では79%の測定成功率を得た。成功率が高いのは,乳幼児が飽きないうちに測定を行えるためと思われるが,視標の精度,視力の換算,片眼遮閉の方法などに問題があり,さらに検討を加える必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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