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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻11号

1987年11月発行

文献概要

臨床報告

OctopusのプログラムFからみた糖尿病性網膜症における中心視野

著者: 木内良明1 後長道伸1 中野賢輔1 調枝寛治1

所属機関: 1広島大学眼科

ページ範囲:P.1253 - P.1257

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 Octopus視野計のプログラムFから得られた断面静的視野を用いて,糖尿病性黄斑症の5病型(類嚢胞黄斑浮腫(cystoid macular edema,CME),単純黄斑浮腫(simple macular edema,SME),黄斑沈着物,乏血性黄斑症,糖尿病性色素上皮症)の視野変化について検討し,次の結果が得られた。
(1)各病型とも,網膜感度曲線にジグザグした不規則な低下が認められた。
(2)網膜感度の低下の程度と視力低下の程度は,必ずしも一致しなかった。
(3) CME, SMEでは,軽度な網膜感度曲線の低下をみた。
(4)強い沈着物,人きな無血管帯,網膜色素上皮の障害部では,中等度以上に網膜感度は低下していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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