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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻12号

1987年12月発行

文献概要

臨床報告

葡萄膜転移癌の2例

著者: 綾木雅彦1 林紀璧1 栗山洋一2 内藤龍雄2

所属機関: 1静岡赤十字病院眼科 2静岡赤十字病院内科

ページ範囲:P.1315 - P.1319

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 葡萄膜転移癌の2例を報告した.第1例は46歳女性で乳癌手術後2年後に発症し,右眼毛様体,左眼虹彩に転移性腫瘍が認められた.第2例は62歳男性で、眼科受診時両眼の多発性脈絡膜腫瘍を発見され,その後内科にて原発巣は肺癌と診断された.経過中血漿中のcarcinoembryonicantigenは第1例では高値を示したが、第2例では正常であった.治療として2例とも放射線療法を行ったが,第1例には無効,第2例では有効で腫瘍の増大抑制が認められた.第2例については剖検にて摘出した眼球の光学顕微鏡および電子顕微鏡による病理組織学的検索を行い,その結果もあわせて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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