文献詳細
臨床報告
文献概要
葡萄膜転移癌の2例を報告した.第1例は46歳女性で乳癌手術後2年後に発症し,右眼毛様体,左眼虹彩に転移性腫瘍が認められた.第2例は62歳男性で、眼科受診時両眼の多発性脈絡膜腫瘍を発見され,その後内科にて原発巣は肺癌と診断された.経過中血漿中のcarcinoembryonicantigenは第1例では高値を示したが、第2例では正常であった.治療として2例とも放射線療法を行ったが,第1例には無効,第2例では有効で腫瘍の増大抑制が認められた.第2例については剖検にて摘出した眼球の光学顕微鏡および電子顕微鏡による病理組織学的検索を行い,その結果もあわせて報告した.
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