icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻12号

1987年12月発行

文献概要

最新海外文献情報

手術・小児眼科,他

著者: 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大

ページ範囲:P.1344 - P.1345

文献購入ページに移動
Lewen RM et al : Scleral buckling with intraocular air injection complicated by ar-cuate retinal folds. Arch Ophthalmol 105 : 1212-1214, 1987
 裂孔原性網膜剥離に対してpneumatic-retinopexyという方法が行われるようになってから,従来のバックリング法とのガス注入の併用も以前より多用されるようになってきていると思われる.胞状剥離に対するバックリング後に前後方向の網膜のfoldが形成されることがあり,特に裂孔の後極に生じた場合は再剥離につながるfishmouthとして知られている.筆者らは上方の胞状剥離に対してcircumferential bucklingと排液,および空気注入を行った3例に,バックルによる隆起の一端から生じた弧状のfold形成を経験した.いずれも気泡の下方のmeniscusに一致して生じたもので,黄斑部にかかり術前より視力は低下した.気泡が残留網膜下液および剥離網膜を後方に向けて圧迫したことによって生じたものと思われる.この様な合併症の予防にはガスの量に対する配慮とcircumferentialよりもradialのバックルの選択が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら