文献詳細
臨床報告
文献概要
61歳男性,nanophthalmosを伴わない片眼性のuveal effusionに対し,強膜下強膜切除術を行った.術式は鼻下側輪部より4mm後方に4×5mm,厚さ1/3層の強膜弁を形成,この中央に3×2mmの強膜切除を行い,脈絡膜を露出させ,ここより後方に強膜1/3層を残し,1mm幅のトンネルを作成し,網膜下液は穿刺せずに,強膜弁を9-0バージンシルクにて2糸縫合した.輪状脈絡膜剥離は術後より著明に減少,網膜剥離も徐々に吸収され,5カ月後には完全に復位した.Nano-phthalmosを伴わないuveal effusionにおいても,本術式は有効かつ安全な方法と考えられる.
掲載誌情報