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臨床報告
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増殖性硝子体網膜症21例21眼の網膜復位手術として,硝子体切除,増殖組織除去,気圧伸展網膜復位,輪状締結,シリコンオイルタンポナーデ,網膜裂孔のキセノン眼内光凝固および汎網膜光凝固を施行し,シリコンオイルは平均18日で除去した.気圧伸展による網膜復位が遅滞するが完全に復位するもの,あるいは完全には復位しなくとも網膜下に空気が侵入しないものをシリコンオイルタンポナーデの適応とした.いずれも前部網膜の短縮肥厚が明らかに認められた.術後12カ月以上の経過観察で17眼,81%が復位を維持し,うち13眼が0.1以上の視力を得た.
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