icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻12号

1987年12月発行

文献概要

文庫の窓から

傅氏眼科審視瑤函(1)

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斉藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1358 - P.1359

文献購入ページに移動
 "瑤"は「玉」「美なる玉」という意味があるが,中国には"眼"のことを金珠,玉液,幽戸,神門,瑤函などと表わす文字がある.古来,日本では眼科のことを表わす語として"銀海"という文字があるが,その語源は中国(宋代)の詩人蘇東坂(1036〜1101)の詩
 雪後書北臺壁
 城頭初日始飜鴉
 陥上晴泥己没車
 凍合玉樓寒起粟
 光揺銀海眩生花
 ………
によったもので,道家の説によって,『両肩を以て玉樓となし,眼を以て銀海となす』に拠ったもの,要するに銀海とは眼を文学的に表現した語で,眼科学の代表語ではなかったといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?