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臨床報告
紫外線吸収人工水晶体の臨床成績
著者: 木下陳子1 清水公也1
所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科
ページ範囲:P.145 - P.149
文献購入ページに移動 同一条件下で移植された紫外線吸収人工水晶体(UV-IOL)108名112眼と紫外線非吸収人工水晶体(nonUV-IOL)134名137眼について,術後合併症や術後視力を臨床的に比較検討した.術後観察期間は平均9.60カ月(1カ月〜1年)であった.2群間には術後視力の有意差はなく,また両群とも6カ月以降の術後類嚢胞黄斑浮腫(CME)発生はなかった.UV-IOL群ではCMEは2例発生し(2/112=1.79%),フィブリン析出は5例であった(5/112=4.46%).nonUV-IOL群では,CME発生が3例(3/137=2.19%)で,フィブリン析出が1例(1/137=0.73%)であった.UV-IOLとnonUV-IOLの両者の間にはCMEを含めた術後合併症の発生率に有意差はなかった.
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