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雑誌目次

雑誌文献

臨床眼科41巻3号

1987年03月発行

雑誌目次

連載 眼科図譜・349

手術顕微鏡による網膜光障害

著者: 根木昭 ,   深尾隆三 ,   松村美代 ,   荻野誠周

ページ範囲:P.188 - P.189

 人工水晶体(IOL)移植術においては,顕微鏡光軸が術眼光軸に近く,また眼球が散瞳下に固定され,後極部網膜が一定時間,直接強い顕微鏡光にさらされるため光による網膜障害のおこる可能性がある1).今回,我々はIOL移植眼において手術顕微鏡光によると思われる網膜病変を経験したので報告する.

今月の話題

プロスタグランディンと眼

著者: 藤原久子

ページ範囲:P.191 - P.195

 プロスタグランディンとその関連物質についてその生体内での生合成の機序について述べ,さらに眼科領域での研究や眼疾患との関係について述べた.また,将来のプロスタグランディンの問題点についても言及した.

眼の組織・病理アトラス・5

毛様体:毛様突起と房水産生

著者: 岩崎雅行 ,   猪俣孟

ページ範囲:P.196 - P.197

 毛様体の主要な機能の一つに,房水産生がある.眼球は,後方にある網膜まで光線を透過させるため,前方はできるだけ透明である必要がある.そのため,角膜および水晶体は血管を欠く.涙液と房水のおもな存在意義は,これらを栄養することである.
 毛様体はぶどう膜の一部で,虹彩と脈絡膜の間にはさまれた幅約6mmの環状の領域である.内面は後房,硝子体に面し,外面は強膜に接する.前方約2/5には,毛様突起ciliary processが放射状に配列するため,皺襞部pars plicataまたは毛様体冠とよばれ,その前端から虹彩が突出する.後方約3/5は扁平部pars planaまたは毛様体輪とよぼれ,後方ほど薄くなり,鋸状縁ora serrataで,網膜・脈絡膜に移行する.組織学的には,眼球内面をおおう上皮と強膜側の実質とに分けられる.さらに毛様体上皮は,後房・硝子体に面する無色素上皮と,実質に面する色素上皮の2層の単層立方上皮からなる.色素上皮は,発生学的には眼杯の外板由来であり,前方では虹彩の前上皮層に,後方では網膜色素上皮に連続している.一方,無色素上皮は眼杯内板由来で,虹彩の後上皮層および感覚網膜に連続している.

眼科医のための推計学入門(1)【新連載】

医学情報と分布型

著者: 大野良之

ページ範囲:P.242 - P.244

はじめに
 本稿は,"眼科医のための推計学入門(1)"である.しかし眼科医のためだけの推計学があるわけではなく,推計学的手法の解説にできるだけ眼科領域のデータを用いることを意味するにすぎない.また"統計学"としないで,"推計学"としたのは以下の理由による.
 "資料数が200とか300以上なければ,本当のことはわからない"という考えが,今なお一般的である.これは1800年代の記述統計学によった考えで,たしかにこの統計学は資料が極めて多数であると仮定して近似する理論に基づいていた.したがって,この統計学では資料数が少ないと近似式が成り立たなくなり,理論的に合わなくなってしまう.しかし現代の統計学は1900年代にFisherを中心として体系づけられたもので,実験や観察により得られた結果からその背後にある集団(母集団)の状態を推測したり,研究仮説を検定したりするものである.つまり現代の統計学は"推測と計画の科学"(推計学)といわれ,決してたくさん集めた資料の後始末をするためのものではない.この理由のため統計学とはしなかったわけである.

臨床報告

人工後房レンズ移植術の合併症とその対策

著者: 江崎淳次 ,   馬嶋慶直

ページ範囲:P.203 - P.206

 人工後房レンズ移植術を施行した1,000眼の合併症について検討し以下の結論を得た.
(1)術後矯正視力0.5以上を得たものは95.5%であった.
(2)合併症は1,000眼中177眼17.7%にみられ,その85.9%が術後3カ月未満に発症した.
(3)合併症のうち再手術が必要であった症例は12.4%であった.
(4)術中後嚢損傷により前房レンズに変更した症例の術後視力および角膜内皮細胞の変化は,後房レンズ移植眼とほぼ同様の結果であった.

緑内障を伴った先天性ぶどう膜外反の1例

著者: 田村充弘 ,   中塚和夫 ,   榊保堅 ,   福沢広義

ページ範囲:P.207 - P.210

 緑内障を伴った片眼性先天性ぶどう膜外反の1例を報告した.
 症例は全身的には全く異常を認めない17歳の女性である.患眼には,全周性の先天性ぶどう膜外反,周辺部虹彩実質の萎縮,anterior iris inser-tionという特徴的な隅角,そして隅角形成不全緑内障を認めた.眼圧に関しては,現在まで点眼で良好に保たれている.角膜内皮細胞は,specularmicroscopeによる検査で異常がなかった.
 鑑別疾患として重要なIridocorneal endothe-lial syndromeやAxenfeld-Rieger syndromeと同様に,本疾患はその原因としてneural crestの発生異常が考えられた.
 先天性ぶどう膜外反は,高頻度にかつ早期より発症する緑内障を伴うため,このような症例に遭遇した場合には十分な眼圧検査が必要であると考えられた.

多発性根神経炎にみられたウイルス性網膜炎の1例

著者: 山田一義 ,   白井正一郎 ,   松原充隆

ページ範囲:P.211 - P.215

 多発性根神経炎(polyradiculoneuritis)にみられた網膜病変の1例を経験した.無菌性髄膜炎後に発症したもので,両眼黄斑部に出血と白斑が存在し,螢光眼底造影で,毛細血管の拡張,透過性亢進,毛細血管瘤,細動脈の閉塞による無血管野などがみられ,ウイルス性網膜炎と診断した.起因ウイルスはパラインフルエンザ3型が疑われたが,断定はできなかった.
 ウイルス性網膜炎と多発性根神経炎の合併症例の報告は現在までみられていないが,この両者はウイルス感染が引き金となったアレルギー反応という同一の発症機序が考えられるので,今後もさらに注意が必要であることを述べた.

角膜前面放射状切開術を受けたヒト角膜の組織学的検索

著者: 山口達夫 ,   玉城宏一 ,   ,   ,   中島章

ページ範囲:P.217 - P.224

 角膜前面放射状切開術(anterior radialkeratotomy,ARK)を受けた2症例(3眼)を組織学的に検索し,以下の様な結論を得た.
(1)症例1で同一眼でも,切開線の深さに30%程の差が認められた事より,切開線の深浅の差が術後の屈折量定の困難さや,乱視の発生に関与していると考えられた.切開線の非対称さも乱視の発生の原因の一つであると考えられる.
(2)ボーマン膜の断裂,離開,実質創への上皮陥入,角膜実質のcollagen lamellaeの断裂および乱れ,実質細胞の創附近での集合,実質内のepithelial inclusion cyst等がglareと羞明の原因であると推測した.
(3)屈折効果を高める目的で再切開を受けた症例2の角膜は,1回の切開に比べより強いdamageが角膜に観察され,そのwound healingには,より長い年月が必要であろうと思われた.
(4)症例1では両眼とも切開線に一致して角膜の裏面に突出(ridge)が認められた事より,切開線の裏面直下は他の部分に比較し,stressが加わりやすく,構築上脆弱であると思われた.
(5)症例1の両眼に偶然であるが,デスメ膜の後面にabnormalなcollagen layerが認められた.
(6) ARKの角膜内皮細胞への影響に関し,若干の考察を加えた.

移植角膜に発症したAlternariaによる角膜真菌症

著者: 安藤展代 ,   高鳥浩介

ページ範囲:P.225 - P.229

 全層角膜移植術を行い経過良好であった53歳農婦の移植角膜の一部に潰瘍の形成をみた.潰瘍辺縁組織のスメアー中に真菌の菌要素を認め,培養により,Alternaria alternataが分離同定された.チメロサール点眼,ピマリシン眼軟膏点入,フルシトシン(以下5-FC)内服により約2カ月で瘢痕治癒した.潰瘍は終始移植角膜内にとどまり,隣接した自己角膜に及ぶことはなかった.5種の薬剤の抗菌価(μg/ml)は次の通りであった.チメロサール0.0063,ピマリシン2,アンホテリシンB3.1,ナイスタチン6.3,5-FC100.
 Alternariaは腐生菌であり,健常結膜嚢からも分離されるが,感染症を起こすことは稀である.現在までに21例(内本邦2例)の報告があり,それらを含めて考察した.

眼内レンズパワー誤差に及ぼす眼軸長の影響

著者: 大路正人 ,   近江源次郎 ,   切通彰 ,   木下茂 ,   柏木豊彦

ページ範囲:P.245 - P.249

 眼内レンズパワーの決定において,眼軸長が眼内レンズパワーの誤差に与える影響をBinkhorst式とSRK式を用いて検討した.対象は後房レンズ(AMO社,PC-11)を挿入された186眼.術前の角膜屈折力と眼軸長測定から計算した術後予想屈折値(以下予想レフ値)と実際の術後屈折値(以下術後レフ値)を比較した.
 Binkhorst (4.3)式(前房深度を4.3mmとした術式)は,眼軸長が短い症例で,眼内レンズパワーを強く算出する傾向があり,予想より1.5〜4.0ジオプター(以下D)の近視となった.眼軸長が長くなるにしたがってその傾向は減弱し,眼軸長が25mm以上の症例では誤差はほぼ±0.5D以内となった.Binkhorst (3.0)式(前房深度を3.0mmとした式)でもほぼ同様の傾向がみられたが,誤差が全体的にマイナス寄り(術後遠視寄り)の結果となった.
 一方,SRK式では,眼軸長の短い症例では,誤差は0.0Dであるが,眼軸長が長くなるにしたがって,眼内レンズパワーを強く算出する傾向を示し,眼軸長が26mm以上の症例では,術後約1.2Dの近視となった.mSRK式(A-constantを当科のデータにより変更した式)は,SRK式の結果より約0.3Dだけマイナス寄りの結果となった.
 誤差の平均値,誤差の標準偏差,誤差の変動幅などより,SRK式,mSRK式の方がBinkhorst(4.3)式,Binkhorst(3.0)式よりも信頼性が高かった。眼軸長測定器などの違いにより,誤差の絶対値は変化する場合があるが,Binkhorst式およびSRK式における今回の結果が示す性質は,基本的には変化することはない。したがって最も重要なことは,眼軸長と誤差との関係を定量的に把握し,臨床に応用することであると考えた。

人工水晶体移植術後のProteus mirabilisによる眼内炎の1例

著者: 伊東滋雄 ,   林倫子 ,   宮代汎子

ページ範囲:P.251 - P.254

 人工水晶体挿入2日後にProteus mira-bilisによる眼内炎を起こした84歳男性の症例を報告した.発症日に,人工水晶体摘出とCefazolinによる前房洗浄を施行.次いで,TobramycinとCefazolin,CephalexinまたはLatamoxefの点滴静注,およびTobramycinまたはGentamicinの結膜下注射を行い,眼内細菌は陰性となった.この時点からステロイド剤を投与し,角膜の透明化,前房内滲出物の吸収に成功した.
 Tobramycin 60mg点滴静注直後の血清TOB濃度は2.16〜7.18μg/ml,静注4.5時間後の前房水中Tobramycin濃度は1.2μg/mlであった.房水中の最高Tobramycin濃度はもっと高値であったと推定され,Proteus mirabilisの殺菌作用に十分な濃度であったと考えられる.

空気灌流下硝子体手術に続発した駆逐性出血の3例

著者: 岡本茂樹 ,   西川憲清 ,   細谷比佐志 ,   玉田玲子 ,   池田恒彦 ,   田野保雄

ページ範囲:P.255 - P.258

 空気灌流下硝子体手術に続発した駆逐性出血の3例を報告した.第1例は増殖性硝子体網膜症-D3の患者で,硝子体手術後に輪状締結術を施行中に駆逐性出血が発生した.第2,第3例は共に増殖性糖尿病性網膜症による黄斑部牽引性網膜剥離の症例で,硝子体手術と眼内液空気同時置換術を行った.第2例は翌日回診後,第3例は翌日深夜に眼圧が急激に上昇して硝子体出血を来した.再手術で駆逐性出血と確認され,第2例にはシリコンオイル注入を行った.現在,全例眼球癆となっている.空気灌流下硝子体手術に続発した駆逐性出血は,いずれも硝子体手術中には発生せず,灌流口抜去後または翌日に起こった.誘因としては,低眼圧,輪状締結術や歩行・診察が考えられ,しかも気体は液体に比して容積変化に対する許容性が高いため,ガスタンポナーデ中は脈絡膜出血が駆逐性出血に至りやすいと推論した.空気灌流下硝子体手術では,強膜創の縫合を強固にし,灌流口抜去は結膜縫合を除くすべての手術操作が終了してから行う必要があると考えられた.

カラー臨床報告

硝子体中に水痘・帯状疱疹ウイルス抗原が検出されたacute retinal necrosis syndromeの1例

著者: 宗司西美 ,   小沢博子 ,   松橋正和 ,   島崎潤 ,   佐賀歌子 ,   倉田毅

ページ範囲:P.199 - P.202

 典型的なacute retinal necrosis syn-drome (ARNS)の42歳男子の症例の硝子体にウイルス学的検索を行い,次のごとき結果を得た.(1)免疫螢光法(直接法)により,硝子体中に水痘・帯状疱疹ウイルス抗原を検出した.(2)硝子体の水痘・帯状疱疹ウイルス抗体価が32倍の高値を示した.(3)ウイルスの分離培養は陰性であった.これらより,ARNSの病因として,水痘・帯状疱疹ウイルスの眼局所感染が示唆された.

最新海外文献情報

感染症・抗生物質,他

著者: 大石正夫

ページ範囲:P.232 - P.233

Wan WL et al : The clinical characteristic and course of adult gonococcal conjunctivitis. Am J Ophthalmol 105 : 575-583, 1986
 成人の淋菌性結膜炎の報告は,最近では少数の散発例と,1985年アフリカで16例の流行例がみられている.今回多数の本症につき検討し,STD,PC耐性菌について注意を喚起している.1972年〜1986年間にLos Angelesで21症例,27眼が経験され,うち14例(67%)が1982年〜1986年の5年間にみられた.20〜26歳が14名(67%)で,男17例(81%)であった.男10例に淋菌性尿道炎が,女2例に膣炎を併発していた.男2例で初診時すでに穿孔性角膜潰瘍をおこし,治療で視力改善は得られなかった.細菌検査で26眼(96%)に淋菌が検出された.PC耐性菌はみられなかった.全例入院加療され,PCG400〜2000万U/日を4〜7日間静注,サルファ剤,CP,bacitracin点眼により,2例をのぞいて症状の改善をみた.本症はSTDとともに今後増加が予想されること,およびPC耐性菌の出現に注意しなければならない.PC耐性菌にはcefoxitin,cefotaxime,ceftriaxoneの第2,第3世代のセフェム剤が選択投与されるものである.

Jules François Lecture

コンタクトレンズ装用に関する角膜生理

著者: 三島済一

ページ範囲:P.235 - P.241

 コンタクトレンズ装用に関連する涙液および角膜の生理について総説した.コンタクトレンズ装用にとって基本的に重要なことは,大気中から角膜へ十分な酵素が供給されることである.ハードコンタクトレンズにおいては,主として,レンズ下の涙液が瞬目運動とともに入れ替わることにより,酸素が供給される.これに対し,ソフトコンタクトレンズは,角膜全体を覆っているため,涙液の交換が十分でないので,拡散により酸素がレンズを透過することによって,角膜へ酸素が供給される.角膜が正常の厚さを維持するために必要な角膜表面酸素分圧は20〜30mmHgである.開瞼時には,この程度の角膜表面酸素分圧は,コンタクトレンズの酸素透過度(oxygen tran-smissibility,DK/L)が15-20×10-9(cm/sec)cm3O2/cm3mmHg程度であれば達成できる.閉瞼時には,角膜膨潤を起こさないためには,レンズの酸素透過度が50×10-9単位以上でなければならない.連続装用においては,現在用いられているレンズの酸素透過度が十分でないので,眼科医による患者の定期検診が絶対に必要である.

Group discussion

レーザー眼科学

著者: 野寄喜美春

ページ範囲:P.259 - P.261

○特別講演
眼科用YAGレーザーの有効性と安全性
              清水弘一(群馬大) YAGレーザーはプラズマと呼ばれる小爆発による組織の破壊を治療に応用したもので,装置の機種は多様であり,またその機能にも差がある.
 大別すると,Qスイッチ型(10-8秒),モードロック型(10-12秒)の2種類があり,両者では奏効機序,副作用,合併症などにも差がある.

画像診断

著者: 菅田安男

ページ範囲:P.265 - P.267

 「画像診断」と改称して2年目,参加者の層も拡がりよい会場に恵まれてピーク時には200名を数えた.超音波による眼軸長測定装置,Aモード装置の比較評価は時宜を得て機種選定の参考になった.新たにいろいろの画像解析装置の紹介が加わり,将来の画像診断の方向を窺うように参加者が増えた.これから大きな施設に順次導入されるであろうMRIの基礎的研究には今後も指導的な役割を期待したい.
               座長 菅田安男

文庫の窓から

眼科提要

著者: 中泉行信 ,   中泉行史 ,   斉藤仁男

ページ範囲:P.262 - P.263

 もろもろの眼病を適切に治療するには先ず眼の構造がつまびらかでなければならず,そのために眼の解剖が必須であることを説いたのは柚木太淳(字仲素,号鶴橋〜1803)や衣関順庵(字甫軒,号東海〜1807)等であったが,19世紀初めのわが国の眼科に最も大きな影響を与えたのはオランダの医説による眼の解剖であった.本書はこうした時代の著作の一つで,山田大円による和漢蘭の医説を折衷大成した眼科書である.
 本書は上中下の3巻3冊(26.5×18.5cm)よりなり,本文は漢字と片仮名の和文で記述され,上巻の巻頭に文化14年(1817),中川故の序文を掲げ,上・中巻に眼病治療,下巻には眼目体用考および薬方を記述したものである.その内容目次を抄記すると以下の通りである.

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原著論文の書き方について

ページ範囲:P.268 - P.268

 論文を書く上で一番大切なことは,何故この論文を書くに至ったのかという理由がはっきり示されることと,この研究によって新しくわかった知識は何であるかということを,はっきりと示すことであろうと思います。
 以下,具体的に順を追って述べてみたいと思います。

基本情報

臨床眼科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1308

印刷版ISSN 0370-5579

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