文献詳細
臨床報告
文献概要
緑内障を伴った片眼性先天性ぶどう膜外反の1例を報告した.
症例は全身的には全く異常を認めない17歳の女性である.患眼には,全周性の先天性ぶどう膜外反,周辺部虹彩実質の萎縮,anterior iris inser-tionという特徴的な隅角,そして隅角形成不全緑内障を認めた.眼圧に関しては,現在まで点眼で良好に保たれている.角膜内皮細胞は,specularmicroscopeによる検査で異常がなかった.
鑑別疾患として重要なIridocorneal endothe-lial syndromeやAxenfeld-Rieger syndromeと同様に,本疾患はその原因としてneural crestの発生異常が考えられた.
先天性ぶどう膜外反は,高頻度にかつ早期より発症する緑内障を伴うため,このような症例に遭遇した場合には十分な眼圧検査が必要であると考えられた.
症例は全身的には全く異常を認めない17歳の女性である.患眼には,全周性の先天性ぶどう膜外反,周辺部虹彩実質の萎縮,anterior iris inser-tionという特徴的な隅角,そして隅角形成不全緑内障を認めた.眼圧に関しては,現在まで点眼で良好に保たれている.角膜内皮細胞は,specularmicroscopeによる検査で異常がなかった.
鑑別疾患として重要なIridocorneal endothe-lial syndromeやAxenfeld-Rieger syndromeと同様に,本疾患はその原因としてneural crestの発生異常が考えられた.
先天性ぶどう膜外反は,高頻度にかつ早期より発症する緑内障を伴うため,このような症例に遭遇した場合には十分な眼圧検査が必要であると考えられた.
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