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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学会原著

Argon laser iridotomy後の瞳孔後癒着

著者: 安田典子1 景山萬里子1 後藤田佳克1

所属機関: 1東京警察病院

ページ範囲:P.283 - P.287

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 Argon laser iridotomyが施行された原発閉塞隅角緑内障52例72眼を散瞳し瞳孔後癒着の有無を調べた.瞳孔後癒着は72眼中19眼(26%)に発生し,その癒着範囲も瞳孔の半周を越すものが多かった.瞳孔後癒着の発生は術前前房深度の極度に浅いもの,術後ピロカルピンを使用したものに有意に高率であった.瞳孔後癒着の発生機序として,laser照射後のpigment散乱がその主体をなすものであるが,これに浅前房とピロカルピンによる縮瞳状態が加わった時発生しやすいと考えられた.瞳孔後癒着の防止のため,術後の散瞳,抗炎症治療の徹底に加えて術後無為な縮瞳剤の頻用を避ける必要があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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