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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学会原著

Combined mechanism glaucomaの治療について

著者: 千原悦夫1 森秀夫2 松村美代2 近藤泰子3

所属機関: 1宮崎医大 2京都大学 3国立京都病院

ページ範囲:P.293 - P.296

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 虹彩切除後隅角が解放されたにもかかわらず眼圧コントロールの悪い閉塞隅角緑内症眼について検討した.このようなコントロール不良例は慢性閉塞隅角緑内障群に多く(60%),急性閉塞隅角緑内障群では少ない(20%).また予防的虹彩切除の成績は良好で習熟した術者によるレーザー虹彩切除術はきわめて安全な方法といえる.慢性閉塞隅角緑内障眼においては隅角開放が確認されている場合でも,laser trabeculoplasty,trabeculotomy等の手術成績が不良であり原発性開放隅角緑内障より難治性であった.これらにおいては長期の隅角閉塞によって線維柱網が変性したと推測され,狭隅角眼に対する早期の積極的な予防虹彩切除の必要性が認識される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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