icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学会原著

緑内障眼の人工水晶体移植術

著者: 荻原博実1 今井正之1 谷口重雄1 高良由起子2 深道義尚2

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院 2昭和大学

ページ範囲:P.313 - P.317

文献購入ページに移動
 1981年4月から1986年3月までに当院および昭和大学病院で緑内障と診断されかつ眼内レンズ(IOL)移植を受けた緑内障眼77症例,101眼につきこれをiridectomy群,filtration群,triple群,β-blocker群の4群に分けて,その術式,術後眼圧コントロール等について検討した.また非緑内障眼81症例121眼をコントロールとして,術後合併症,視力等について比較した.
 結論として,緑内障眼のIOL移植は96%で良好であった.したがってfiltering blebをもつ緑内障眼でも眼圧コントロールが良好ならば,IOL移植はほぼ安全に行えると思われる.更に術前眼圧が30mmHg以下のものならば,一度の手術侵襲ですむ,triple procedureを考慮しても良いと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?