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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (1) 学術展示

外来患者における点眼薬の汚染第2報

著者: 笹井章子1 佐藤由子1 成味知子1 宮永嘉隆1 土田章江2

所属機関: 1東京女子医大第二病院眼科 2中央検査科

ページ範囲:P.352 - P.353

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 緒言 点眼薬は眼科医にとって日常の診療,治療に欠かせないものである.しかし,点眼薬の管理が患者にあること,一つの容器を繰り返し使用すること,また患部に点眼びんのノズルが接触することもあり,点眼薬が汚染されることもある.我々は外来患者の点眼薬の細菌汚染を検討し,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(以下CNSと略す)であるStaphylococcus epidermidis(以下S epiと略す)が多く検出されたことを報告してきた1〜3).CNSは最近,日和見感染の原因菌として関心がもたれるようになった.その分類については1975年Schleifer & Kloos4,5)の提案した分類に従って,近年分類がなされはじめたばかりである.今回我々は,外来患者の点眼薬,手,結膜嚢より検出されたCNSの菌株を用いて,その同定を試み汚染経路について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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