文献詳細
文献概要
Group discussion
眼先天異常
著者: 馬嶋昭生1
所属機関: 1名古屋市立大
ページ範囲:P.415 - P.417
文献購入ページに移動1.I-cellにおける涙液ライソゾーム酵素活性と結膜生検について
山口慶子・塩野貴・原敏・石黒誠一(東北大)・早坂征次(島根医大)・ I-cell病(inclusion cell disease)の骨髄移植例に対し涙液中ライソゾーム酵素活性を測定した.測定したacid phosphatase, β-D-glucuronidase, N-acetyl-β-D-glucosaminidase, α-L-fucosidase, α-D-man-nosidaseは,骨髄移植後4カ月では,かなり高活性であったが,10カ月までの間に徐々に活性が低下し,正常レベルに近づいていることが判った.血漿中と涙液中の酵素活性が,ほぼ平行に動くことから,採取が容易な涙液は,本症の補助的検査法として有益であると思われた.
山口慶子・塩野貴・原敏・石黒誠一(東北大)・早坂征次(島根医大)・ I-cell病(inclusion cell disease)の骨髄移植例に対し涙液中ライソゾーム酵素活性を測定した.測定したacid phosphatase, β-D-glucuronidase, N-acetyl-β-D-glucosaminidase, α-L-fucosidase, α-D-man-nosidaseは,骨髄移植後4カ月では,かなり高活性であったが,10カ月までの間に徐々に活性が低下し,正常レベルに近づいていることが判った.血漿中と涙液中の酵素活性が,ほぼ平行に動くことから,採取が容易な涙液は,本症の補助的検査法として有益であると思われた.
掲載誌情報