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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻5号

1987年05月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

黄斑部疾患に関する考察錐体(-杆体)ジストロフィ

著者: 湯沢美都子1 八木橋潔1 川村昭之1 湊ひろみ1 川久保洋1 松井瑞夫1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.461 - P.468

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 我々はび漫性錐体機能不全を示した錐体(-杆体)ジストロフィ52名,およびその疑い2名計54名の初診時の後極部所見をIA,IB,II群,その他に分類し,経過観察を行えた症例および家族発症例を中心に,各病型の進行様式について検討を加え,以下のように推論した.
 IA群は輪状の萎縮病巣(=標的黄斑病巣)が内方に向って進行する病型で,やがて黄斑部には均一な色素上皮の萎縮病巣が形成され,さらに進行すると病巣内には脈絡膜毛細管萎縮が出現する.
 IB群は標的黄斑病巣が,外方に向かって進行する病型で,進行期には色素上皮の萎縮病巣は黄斑部耳側から乳頭を越えた範囲までひろがり,病巣内には脈絡膜毛細管板萎縮が出現する.
 II群は初期に中心窩を含んで色素上皮の萎縮病巣のみられるもので,進行期には多量の色素沈着を伴う色素上皮の萎縮病巣は黄斑部耳側から乳頭鼻側までひろがり,病巣内には脈絡膜毛細管板萎縮が出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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