文献詳細
臨床報告
文献概要
Nanophthalmosが強く疑われる症例に合併した難治性閉塞隅角緑内障の1例を経験した.一連の手術・レーザー治療を用いることにより隅角と眼圧の安定したコントロールを得ることができた.手術はまず,渦静脈減圧術を施行し,corevitrectomyによる硝子体圧低下を確認してから,Kelman phacoemulsificationを行った.効率不良のために嚢外摘出術への変更を必要とした.水晶体摘出後に隅角癒着解離術とこれに続くゴニオプラスティーにより眼圧のコントロール・隅角の開放を認めた.しかし,隅角の安定はYAGレーザーを用いた後嚢切開術により,虹彩—後嚢癒着による瞳孔ブロックを解除してようやく得られた.
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