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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻5号

1987年05月発行

文献概要

臨床報告

特発性黄斑部網膜上膜形成症の手術成績と組織検索

著者: 岸本伸子1 板垣隆1 大熊紘1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.529 - P.533

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 進行性の特発性網膜上膜形成症4例4眼に対し,硝子体手術により,増殖膜の剥離および切断を行い,合併症の発生はなく,全例で眼底所見の改善および視力の向上を見た.最低6カ月最長1年9カ月の観察期間で,上膜の再発傾向を認めたものは1例のみであった.2例について切除した膜の電顕的観察を行い,astrocyteと思われる細胞,線維芽細胞,硝子体細胞などの細胞成分と,膠原線維や基質から構成されていた.リンパ球も認められ,網膜上膜形成に炎症の関与が推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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