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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻5号

1987年05月発行

文献概要

臨床報告

硝子体手術およびアンフォテリシンB硝子体内注入の著効した内因性Candida albicans眼内炎の1例

著者: 浅井利通1 世良佳子1 溝上国義1 山本節1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.541 - P.545

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 胃亜全摘術,経中心静脈高カロリー輸液施行後,内因性真菌性眼内炎をきたした症例にたいし,硝子体手術,アンフォテリシンB硝子体内注入を施行し,良好な視力予後を得た.
 本症例は,除去した硝子体の真菌培養によりCandida albicans眼内炎と診断された.また抗真菌剤の全身投与は施行せずに眼内炎は治癒し,術後1,5年の間再発をみていない.
 保存的療法のみでの治療が困難な重症内因性真菌性眼内炎に対する,硝子体手術とアンフォテリシンBの硝子体内注入は有効な治療法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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