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特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
糖尿病者におけるasteroid hyalosisについて臨床的・病理組織学的検討
著者: 小嶋一晃1 石黒裕之1 原田敬志2 原田景子2 粟屋忍2
所属機関: 1福井医科大学眼科学教室 2名古屋大学眼科
ページ範囲:P.579 - P.583
文献購入ページに移動糖尿病者823名におけるasteroid hyalosisの頻度は3.4%(28名)で,片眼性が80%,年齢分布では60歳以上に71%と高率であった.本症と網膜症の有無・重症度および糖尿病の罹病期間・型・血糖コントロールの間に特定な関係は認められず,年齢的要素が考えられた.硝子体手術を施行した1症例は,術後光凝固により視力の改善をみたが,光凝固手技上,障害となるasteroidhyalosisには硝子体手術も適応となりうる.
Asteroid bodyの成因は不明であったが,病理組織学的所見を示した.
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