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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻6号

1987年06月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

Uveal effusion syndromeに対するsclerectomy-sclerostomyの効果

著者: 妹尾佳平1 小豆島純子1 熊谷俊一1 田澤豊1 岩見千丈2

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室 2岩手県立北上病院眼科

ページ範囲:P.640 - P.643

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 Uveal effusion syndromeが強く疑われる2症例(43歳と62歳のいずれも男性)を経験した.共に非裂孔原性で下液が容易に移動する胞状の網膜剥離を有し,髄液検査で細胞増多を伴わない蛋白の上昇を示した.
 症例 1にはステロイド療法を,症例2には網膜下液排出術と全周締結術を施行したが,いずれも増悪を来したため,sclerectomy-sclerostomy(Gass)の手術を施行した.術後,網膜下液は着実に減少し,3〜4カ月後には完全に消失した.本症の特徴の一つとして自然治癒傾向が指摘されており,手術成績の評価に検討の余地はあるが,今回の症例の経験より,sclerectomy-sclerostomyは本症に着実な効果の得られる治療法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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