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特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
Uveal effusion syndromeに対するsclerectomy-sclerostomyの効果
著者: 妹尾佳平1 小豆島純子1 熊谷俊一1 田澤豊1 岩見千丈2
所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室 2岩手県立北上病院眼科
ページ範囲:P.640 - P.643
文献購入ページに移動症例 1にはステロイド療法を,症例2には網膜下液排出術と全周締結術を施行したが,いずれも増悪を来したため,sclerectomy-sclerostomy(Gass)の手術を施行した.術後,網膜下液は着実に減少し,3〜4カ月後には完全に消失した.本症の特徴の一つとして自然治癒傾向が指摘されており,手術成績の評価に検討の余地はあるが,今回の症例の経験より,sclerectomy-sclerostomyは本症に着実な効果の得られる治療法であると考えられた.
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