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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻6号

1987年06月発行

文献概要

連載 眼の組織・病理アトラス・8

前房隅角

著者: 猪俣孟1 田原昭彦1

所属機関: 1九州大学

ページ範囲:P.644 - P.645

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 前房は角膜,線維柱帯,虹彩,および水晶体によって囲まれた小腔をいい,眼房水で満たされている.前房隅角anterior chamber angleは角膜周辺部と虹彩根部が接触する部位で,虹彩角膜角irido-corneal angleとも呼ばれ,そこには眼房水の流出路として線維柱帯(小柱網)がある.
 毛様体で産生された眼房水は瞳孔領を通って前房に入り,前房隅角の線維柱帯から眼外に流出する.眼房水は,このように前眼部を循環することによって血管が存在しない水晶体や角膜を栄養し,代謝老廃物を除去する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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