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雑誌目次

雑誌文献

臨床眼科41巻7号

1987年07月発行

雑誌目次

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

瘢痕性角結膜疾患における結膜上皮の異常性

著者: 大路正人 ,   近江源次郎 ,   切通彰 ,   木下茂

ページ範囲:P.733 - P.736

 Impression cytologyを用いて瘢痕性角結膜上皮疾患の結膜上皮の異常性を杯細胞頻度を指標として検討した.杯細胞頻度は(—),(±),(+),(⧺)の4段階に分類した.(—)は杯細胞を認めず,角化した上皮を認めたもの,(±)は結膜上皮1mm2あたり0〜10個を杯細胞を認めたもの,(+)は結膜上皮1mm2あたり10〜100個の杯細胞を認めたもの,(⧺)は結膜上皮1mm2あたり100〜1,000個の杯細胞を認めたものとした.対照である白内障術前の眼では,(±)が1眼,(+)が6眼であるのに対して,瘢痕期の熱化学腐蝕眼では,(±)が2眼,(+)が5眼,(⧺)が4眼であり,Stevens-Johnson症候群では,(—)が4眼,(±)が2眼,(+)が1眼であった.眼類天疱瘡では,(—)が2眼,(±)が2眼で(+)と(⧺)は認められなかった.原因不明の瘢痕性角結膜上皮疾患では,(±)3眼,(+)5眼であった.瘢痕期の熱化学腐蝕10例11眼のうち,健眼からも標本を得られた5例について,患眼と健眼の杯細胞数を比較すると,全ての症例において患眼の方が健眼よりも多数の杯細胞を認めた.同じような臨床的所見を示す疾患においても,結膜上皮の異常に関して差異があり,病理学的な検査が必要と考えられた.

小児白血病の眼症状について

著者: 大越貴志子 ,   石田誠夫 ,   神吉和男 ,   田中稔

ページ範囲:P.737 - P.740

 1972年1月より1986年6月までに聖路加国際病院に入院した小児白血病患者100名中眼科を受診した50名(男28名,女22名,1カ月〜17歳)について眼科的検査を行い,眼症状を4種類に分類し調査検討した.眼症状は33名(66%)に認められた.(1)白血病細胞の眼組織浸潤による眼症状9名(18%);視神経浸潤4名,ぶどう膜浸潤4名,眼窩浸潤1名.(2)造血障害,白血球増多による眼症状12名(24%);白血病性網膜症10名,結膜下出血2名.(3)中枢神経白血病の部分症としての眼症状14名(28%);脳神経麻痺症状が多く,顔面神経麻痺が,最も多かった.(4)その他白血病に付随する眼症状14名(28%);眼感染症5名,白血病治療薬の副作用による眼症状10名であった.死後摘出した眼球10眼(5例)すべてに白血病細胞浸潤を認めた.(1)〜(3)の眼症状を認めた患者の88%は眼症状出現より14カ月以内に死亡している.米国での過去の報告と比較して眼症状は増加している.

Amaurosis fugaxにおける経静脈digital subtraction angiographyの有用性について

著者: 堀尾俊治 ,   内田璞

ページ範囲:P.741 - P.744

 Amaurosis fugaxを主訴とする13歳から79歳までの12症例に経静脈digital subtrac-tion angiography (IVDSA)を行い5例(42%)の頸動脈領域に狭窄または閉塞が認められた.その中の4例はチクロピジンなどの血小板凝集抑制剤の投与で,一過性暗冥発作の再発を抑制することができた.
 網膜動脈閉塞症8例,網膜静脈閉塞症2例と虚血性視神経症1例にもIVDSAを試みたが,頸動脈領域の血管病変を証明することができたのは,網膜中心動脈閉塞症の1例にとどまった.
 IVDSAは,外来でも安全に行うことのできる検査で,眼科領域でもAmaurosis fugaxなどの血管性病変の原因究明の手段としての有用性は高い.

糖尿病性網膜症による硝子体出血の治療 その早期治療の必要性と治療方法について

著者: 別所建夫 ,   志賀早苗 ,   西山苑 ,   大島禎二

ページ範囲:P.745 - P.750

 糖尿病性網膜症に起因する初回硝子体出血後,血液の下方沈下のための起座位絶対安静と汎網膜光凝固による加療を行った我々の成績についてまとめ,これを対照例と比較検討した.眼底の観察が困難な程度のmassive vitreous hemor-rhageを示す糖尿病性網膜症例を対象に,これを2群にわけて検討した.治療群は初回硝子体出血後1週間以内に,血液の下方沈下を目的とした起座位絶対安静ならびに中間透光体の透明化後に汎網膜光凝固を行った39眼で,この内21症例は出血の繰り返しのために硝子体手術を追加した.39眼中19眼が硝子体出血前に既に光凝固を受けていた.対照群は硝子体出血後薬物治療を主体として加療し,視力改善を目的として硝子体手術を行った25眼で,14眼は硝子体出血発生前に光凝固を受けていた.片眼が対照群の対照症例は7症例であった.治療群の39眼では,18眼(46%)が硝子体手術を必要とせず良好な視力を保持し,21眼(56%)で硝子体手術を必要としたが,手術成功率100%,0.5以上の視力改善率86%と対照群と有意の差をもった改善を認めた.治療群の繊維性増殖は対照群より有意に抑制されていた.本症では繊維性増殖の存在が予後を左右すること,一部の繊維性増殖は硝子体出血を後極部に放置することにより進展すること,硝子体出血後の早期の処置が繊維性増殖を抑制し,視力予後に多大な影響を及ぼすことを述べた.

性周期と角膜厚の変化について

著者: 今釜秀一 ,   宮田典男 ,   西田輝夫 ,   八木純平 ,   大鳥利文

ページ範囲:P.751 - P.753

 性ホルモンの角膜に及ぼす影響を検討するために,一つの方法として性周期に伴う角膜の厚みの変化を検討した.正常な性周期を有する19歳から29歳の女性12例24眼を対象とし,超音波pachometerを用いて一定時刻に計測した.その結果,角膜の厚みが性周期とともに有意の変化を示すこと,すなわち,排卵期直後の数日間は増加し,その後月経開始日に向かって減少することを確認した.このことは,性ホルモンが角膜の厚みに影響を与えていることを示唆する.

日本と台湾におけるコクサッキーウイルスA24型による急性出血性結膜炎の流行

著者: 青木功喜 ,   沢田春美 ,   石川秀夫 ,   下地輝子 ,   鎌田龍二 ,   陳振武 ,   黄文龍 ,   許明木 ,   林貴香

ページ範囲:P.755 - P.758

 1985年7月からわが国と台湾において,急性出血性結膜炎(AHC)が流行した.病因検索の結果は沖縄で発生したAHCはコクサッキーウイルスA24型変異株(CA24')とエンテロウイルス70(EV70)によって発病しており,台湾ではCA24'が主体であった.CA24'は病日までに76%がHeLa細胞で分離され,中和抗体価の上昇も見られた.CA24'によるAHCの臨床像は結膜下出血(42%)が主体で,EV70によるAHCに似ていたが,小学校低学年の患者が多いことが異なっていた.沖縄,札幌および熊本における健康人のEV70とCA24'の中和抗体陽性率を検索すると,沖縄では各々42/231(18.2%),28/231(12%),札幌では11/75(15.3%),3/75(4%),熊本では1/62(1.6%),3/63(4.8%)であった.今後この二つのウイルスによって起こるAHCは眼感染サーベイランス上注意しておく必要がある.

原発性免疫不全症乳児に発症した水痘帯状疱疹ウイルス網膜炎

著者: 田中紀子 ,   瀬川雄三 ,   天野芳郎 ,   赤羽太郎 ,   加藤正裕 ,   重松秀一

ページ範囲:P.759 - P.762

 原発性免疫不全症の5カ月の男児が,水痘に罹患し,その3カ月後に両眼の急性網膜壊死が認められ,その1週間後に死亡した.剖検時に得られた眼球より,電顕的に網膜細胞の核内,細胞質内および細胞外にウイルス粒子が認められ,螢光抗体法,ウイルス分離の結果,水痘帯状疱疹ウイルスによるウイルス性網膜炎と判明した.

地域住民を対象とした白内障の疫学的調査

著者: 佐々木一之 ,   狩野宏成 ,   滝沢淳子 ,   小島正美 ,   坂本保夫 ,   ,   河野俊一 ,   河野光子

ページ範囲:P.763 - P.767

 都市近郊型に属する一定地域の40歳以上の住民1,020名を対象に、構成人口基盤による白内障の疫学的検索を行った.水晶体の混濁の状況は,散瞳下に細隙灯で観察した所見と,スリット像,および徹照像の撮影画像から総合的に判定した.白内障の程度は,初期変化を含めたもの,初発白内障がはじまったもの,明らかに進行をはじめた白内障の3段階に分類した.混濁の形態は,皮質,核,嚢下皮質,これらの混合型,およびその他に分類した.初期白内障性変化を含めた有所見率は,40代で33.9%,50代62.8%,60代76.2%,70代84%,80代100%であった.明らかな白内障を呈していたものは,40代で1.6%,50代3.1%,60代19.0%,70代28.6%,80代57.1%であった.60歳代までは皮質混濁単独のものが主体であったが,70歳代からは,核部,おもび後嚢下混濁を伴うものが増加した.核部のみの混濁は70代になり増えていた.赤道部皮質の混濁は初期には21%が下方に,13%が全周から出現した.50代以降では下方の混濁が上方に比べ有意に高くなっていた.

眼科超音波診断に関する研究(第21報)水晶体病変の超音波RF信号パワースペクトル解析

著者: 太根節直 ,   松本匡彦 ,   三宅正敬 ,   田中敬子 ,   木村陽太郎

ページ範囲:P.769 - P.773

 超音波Aモードのradio frequency信号をフーリェ変換して,Aモード,Bモードなど従来の方法ではとり落としていた周波数成分のパワースペクトル解析を行い,情報量を増加させ,眼科における超音波検査の診断精度の向上を計るために実験を行い,次の結果を得た.
(1)今回はこの手法を水晶体診断に応用し,種々の型の白内障のパワースペクトル解析を行った結果,従来,細隙灯顕微鏡で行ってきた水晶体混濁の違いによる白内障の型分類と本法によるパワースペクトル・パターンとの間に興味ある相関を見出すことができた.
(2)超音波パワースペクトル周波数解析法は,従来のAモード,Bモード法などのマクロ的診断法と共に,生体眼組織の超音波染色法(ultrasonicstaining)とも呼ぶべきミクロ的診断法として,超音波による鑑別診断の精度向上に極めて有用と思われ,今後の実用化が期待される.

Microphakia中のcrystalline depositsの分析電子顕微鏡による研究

著者: 浜井保名 ,   高橋茂樹 ,   鈴木一作

ページ範囲:P.775 - P.778

 68歳男性のmicrophakia中に認められた結晶性沈着物の化学組成を分析電子顕微鏡にて検討した.
 電子顕微鏡分析にはリング状電子回折(X-raydiffraction)およびエネルギー分散形光分析(energy dispersive X-ray analysis)を行った.
 その結果,水晶体中に認められた結晶性沈着物は燐酸カルシウムと同定された.

糖尿病性網膜症におけるvitreous fluorophotometryの臨床応用に関する研究—第1報 病期および病変の局在別による測定値の変動について

著者: 宮里章 ,   上原勝 ,   金城美恵子 ,   寒河江豊 ,   新里研二

ページ範囲:P.779 - P.783

 網膜症のないもの20眼と,網膜症を持つもの79眼(黄斑病変の強いもの20眼を含む)の40歳より60歳代までの糖尿病患者62例99眼を対象にvitreous fluorophotometry (VFP)を行い,非糖尿病者12例20眼(コントロール)の同上測定値と比較検討し次の結果を得た.1)網膜症のないものとコントロールとの間にVFP値に有意差はないが,網膜症のあるものでは有意に高値を示し,さらに網膜症の病期の進行とともに有意の上昇を示した.2)片眼のみ黄斑症を有する症例では,黄斑症眼のVFP値は非黄斑症眼のそれより高値を示した.3)単純網膜症に合併した黄斑症眼のVFP値は,増殖前網膜症に合併した黄斑病変眼のそれより高値を示した.以上の成績よりVFP値は網膜症の病期や黄斑病変の有無,経過を知る有力な臨床情報として応用できるものと結論した.

頭頸部損傷における調節の準静的特性

著者: 宮崎仁志 ,   高橋裕昭 ,   蒲山俊夫

ページ範囲:P.785 - P.789

 頭頸部損傷患者の後遺症としての調節障害は,従来の自覚的な調節機能検査では有意な異常所見を見出せず,その程度を容易に把握することが困難であったが,調節の準静的特性,すなわち連続的にAr/As (調節反応量)を記録する方法を用いて検査することで,本障害の程度が容易に捉えられ,次の4型に他覚的に分類できた.
1)正常反応型:調節機能が正常者と同様の視標速度まで反応を示すもの.
2)軽度反応低下型:視標速度が0.2D/secでは正常反応だが,それ以上の速度で調節反応の低下を示すもの.
3)中等度反応低下型:視標速度が0.2D/secで調節反応が低下するもの.
4)高度反応低下型:視標速度が0.2D/secで調節反応が記録されないもの.

He-Neレーザー散乱光強度分析による前房蛋白測定法の臨床的応用 人工水晶体移植術後の前房蛋白の経時的変化

著者: 水流忠彦 ,   奥野幸雄 ,   澤充 ,   清水昊幸

ページ範囲:P.791 - P.796

 He-Neレーザー散乱光強度測定装置を試作,応用し,種々の濃度のウシ血清アルブミン溶液およびヒト血漿希釈溶液を用いたin vitroの実験,および人工水晶体移植術後の前房蛋白の経時的変化を検討した.アルブミン溶液では0.1mg/mlから100mg/ml,血漿希釈液では1/400から1/10の範囲で蛋白濃度と散乱光強度との間に高い直線性が認められた.術後の前房蛋白測定では,経時的に前房蛋白の減少する経過を詳細に捉えることが可能であった.また,本装置で測定した前房からの散乱光強度とフルオロフォトメトリーによる血液房水柵透過性指標との間に正の有意の相関を認めた.

Synoptophoreによる不等像視検査 第2報片眼無水晶体症について

著者: 福田雅子 ,   大川忠 ,   田辺裕子 ,   鈴木純一 ,   相沢芙束 ,   斎藤一宇 ,   斎藤三恵子

ページ範囲:P.805 - P.808

 片眼無水晶体症106例について,眼鏡矯正時,コンタクトレンズ矯正時IOL移植眼の各々の不等像視をsynoptophore slideを用いて測定した.
 その結果,眼鏡矯正時は13例中10例が24%以上の不等像視を示した.
 CL矯正時は平均+4.57%,IOL移植眼では平均+1.25%の不等像視を示した.不等像視の大小と視力の良否がstereo acuity,特にrandom dotstereogramの成績に影響すると思われた.

学術展示

糖尿病性網膜症の管理 I.糖尿病コントロール状態

著者: 原拓 ,   平木有利子 ,   西川憲清 ,   小川憲治 ,   福田全克

ページ範囲:P.812 - P.813

 緒言 糖尿病コントロールの良否は糖尿病性網膜症の進展に関与するだけでなく治療成績にも影響する.しかし,眼科の診療時に糖尿病のコントロール状態について十分に把握できていない.そこで,今回眼科にて経過観察中の糖尿病患者のコントロール状態について検討した.

硝子体出血を伴う糖尿病性網膜症に対する前部網膜冷凍凝固療法

著者: 萩原忍 ,   益山芳正 ,   松浦義史 ,   児玉芳知 ,   吉田定信 ,   中村彰伸

ページ範囲:P.814 - P.815

 緒言 近年,糖尿病性網膜症による失明の増加は著しい.網膜症治療の主体は汎網膜光凝固であるが,いったん,重症の硝子体出血が発生すれば自然吸収しにくく,眼底が透見不能のため,光凝固も不可能となる.このような症例は一般に硝子体出血の適応であるが,高度の手技を要し,手術に伴う危険も大きい.今回,糖尿病性網膜症による硝子体出血の早期吸収をはかる目的で,前部網膜冷凍凝固を行い,有効な結果を得たので報告する.

網膜剥離発症における心身過労の重要性(予報)

著者: 佐藤清祐 ,   小谷野聡 ,   高橋貞

ページ範囲:P.816 - P.817

 緒言 網膜剥離の発生には赤道部変性その他の網膜硝子体変性の存在が重要であるが,一方網膜硝子体変性があっても網膜剥離が発生するとは限らず,外傷(内眼手術を含む),運動や重い物を持つこと,過度の調節持続などが引き金となって発症することが知られている.そのため網膜剥離患者に対して,運動や重い物を持つことを避けるようにとの指導がなされることが多い.しかし著者はかねてより中高年者の剥離患者では,仕事の非常に忙しい最中などストレスないし心身過労(以後まとめて心身過労と表記)の強い時の発症が多いことに気がついており,心身過労が剥離発症に重要な役割を持つのではないかと考えていた.もしそうなら,剥離患者の生活指導では心身過労に注意させることが重要になる.ところが剥離発症前の心身過労についての報告はいまだ見当らない.そこで剥離発症前に外傷運動,心身過労がどの程度に見られるかを明らかにするため調査を行った.

未熟児網膜症と血液ガス分析(2)

著者: 津山嘉一郎 ,   津山弥生 ,   土屋清一

ページ範囲:P.818 - P.819

 緒言 未熟児網膜症(ROP)の発症や進行の因子として,これまで種々の因子が推定され,種々の解析が試みられてきた.網膜血管に対する酸素の毒性は周知のごとくであるが,近年,臨床的にROPの危険因子として動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)の上昇や変動が関連することが示唆されてきている1,2).また動物実験で,二酸化炭素投与による網膜血管増殖性病変が病理組織学的に証明されており3),ROPの発症ないし進行因子として二酸化炭素の網膜血管に及ぼす影響が注目されてきている.我々は第39回日本臨床眼科学会においてPaCO2最高値について検討を加え,厚生省分類3期以上の群では,2期以下の群と比較して有意にPaCO2最高値が高い傾向にあったが,比較的成熟度の高い未熟児に限ってみると,PaCO2最高値とROPとの間に明らかな相関を認めなかったことを発表した.PaCO2値単独では,ROPの危険因子としては不十分でありその他の因子との関連につき多角的な検討が必要であると思われたので,今回は動脈血ガス分析(BGA)の項目(FiO2,pH,PaCO2,PaO2,BE,HCO3-)の最高値,最低値,平均値およびPaO2高値・PaCO2高値の持続期間,酸素投与期間,人工換気期間等につき検討を加えた.

ビデオ赤外螢光眼底造影法 第1報 Neovascular maculopathyへの臨床応用

著者: 長谷川豊 ,   林一彦 ,   所敬 ,  

ページ範囲:P.820 - P.821

 緒言 Neovascular maculopathy (以下本症)における新生血管の検出には,螢光眼底造影法(以下FA)は不可欠,かつ重要な検索法である.しかし,その造影所見のみでは新生血管の確認が困難なことがあり,その存在部位および形態をより正確に検出しうる造影法の開発が望まれている.そこで,我々は当教室で開発したビデオシステムを用いた,赤外螢光眼底造影法(以下IA)を本症に臨床応用し,その有用性について検討したので,ここに報告する.

虚血性大腸炎を併発した前部虚血性視神経症の1例

著者: 山村敏明 ,   小森和俊 ,   高橋信夫 ,   斉藤勝彦

ページ範囲:P.822 - P.823

 緒言 前部虚血性視神経症の治療中に腹膜炎症状が出現し,虚血性大腸炎(壊死型)と診断された症例を経験した.

Galactosialidosisの1例

著者: 田邊詔子 ,   田渕保夫 ,   平野潤三 ,   村上真理子

ページ範囲:P.824 - P.825

 Galactosialidosisはいわゆるmucolipidosisに属する蓄積病で,比較的新しい疾患概念である.
 我々は黄斑部cherry-red spot,角膜実質深層の混濁,軽度のgargoylismを呈し,当初,mucopolysaccha-ridosis (Scheie病)を疑って検索を進めた結果,galactosialidosisと診断された症例を経験したので報告する.

油症患者の瞼板腺嚢胞内容物中のPCBの検出

著者: 向野利彦 ,   大西克尚 ,   廣中博見

ページ範囲:P.826 - P.827

 緒言 1968年6月以来,西日本一帯でPCB (poly-chlorinated biphenyls)が混入した米ぬか油を摂食して発生した"油症"は,現在までに1,800名余の患者が確認された.発生当初,眼脂増加・眼瞼腫脹・視力減弱・眼痛などの眼に関する訴えを初発症状とした患者が数多く見られ,主な眼所見は瞼板腺分泌亢進,結膜の異常色素沈着と記載された.その後油症患者剖検例の眼瞼の組織学的検索から,瞼板腺分泌亢進とされた臨床所見は瞼板腺角化嚢胞の形成とその内容物の排出であることが明らかになった.
 発症から18年を経過し眼症状は軽減しているが,一部の患者では依然瞼板腺嚢胞の形成を繰り返している.今回,PCBと瞼板腺角化嚢胞の形成との関連を明らかにするため,油症患者の嚢胞内容物中PCBの検出を試みた.

Marchesani症候群の1例

著者: 芝崎喜久男 ,   今井済夫 ,   井上廣司

ページ範囲:P.828 - P.829

 緒言 Marchesani症候群は,全身的には低身長・短四肢など特異な体型を,眼科的には小球状水晶体・強度近視・緑内障などを来す症候群で,本邦では過去23例の報告がある.この症候群ではしばしば発症する緑内障に対する治療が問題となる.今回,瞳孔ブロックによる緑内障を発症し,レーザー虹彩切開術が奏功したMarchesani症候群の1例を経験したので報告する.

老人性円盤状黄斑変性症の病型と臨床経過

著者: 沼賀哲郎 ,   高橋直人 ,   橋本和彦 ,   飯田知弘 ,   北川道隆

ページ範囲:P.830 - P.831

 緒言 老人性円盤状黄斑変性症(SDMD)は,基本的には加齢と関係した黄斑下の血管新生を軸にして起こる疾患群と理解される1).しかしその臨床像は実に幅が広く,また予後を推測するのは困難なことが多い.一方,この一病型とされている出血性色素上皮剥離は,眼底所見が派手であっても,出血が順調に吸収されて視力経過が良好なものから,硝子体出血に及び硝子体手術の必要なものまで様々である.我々は初診時さまざまな段階にあるSDMDにつき,病型別に,年齢,性別,他眼の所見,臨床経過の特徴,視力予後(最終視力)ならびに光凝固の必要性の有無について比較検討した.

各種肝疾患における網膜機能の検討

著者: 船田雅之 ,   魚谷純 ,   岡本勲夫 ,   松浦啓之 ,   藤永豊 ,   堀江裕 ,   周防武昭 ,   平山千里

ページ範囲:P.832 - P.833

 緒言 肝障害患者の網膜機能異常については古くよりビタミンAとの関連が指摘され,特に欧米ではアルコール性肝障害をはじめ,種々の肝疾患の網膜機能について詳細な検討がなされている.しかし,本邦ではそれに関する報告は少ない.今回,各種肝疾患における網膜機能をERG,暗順応検査から評価し,さらに血液生化学検査成績と比較検討したので報告する.

重篤な視力障害を呈した甲状腺機能低下症の1例

著者: 門屋講司 ,   田中寧 ,   小原喜隆 ,   板橋秀雄 ,   佐藤晃

ページ範囲:P.834 - P.835

 緒言 Graves病にさまざまな眼症状が伴うことはよく知られているが,甲状腺機能低下症でも同様の眼症状を呈することが,hypothyroid Graves病としてきわめて稀に報告されている1〜3).我々は両眼の眼球運動障害と著明な視力低下を主訴とし,CTスキャン上外眼筋が著しく肥厚した甲状腺機能の非常に低下している症例を経験したので報告する.

網膜細動脈瘤30例の臨床像について

著者: 滝昌弘 ,   馬嶋昭生 ,   白井正一郎 ,   岩澤暁

ページ範囲:P.836 - P.836

 1979年8月から1986年10月までに,名古屋市立大学病院眼科で網膜細動脈瘤と診断された30例32眼43個を対象として,その臨床像を明確にするために検討した.
 男子5例,女子25例と女子に多くみられ,年齢は29歳から93歳で70歳代が最高を示し,平均69.5歳であった.1978年から1984年までは年間1〜4例であるが,1985年10例,1986年7例と近年多くなっている.

遺伝的背景が示唆される網膜芽細胞腫の3症例

著者: 井上徹 ,   生島操 ,   石本一郎 ,   笹部哲生 ,   湯浅武之助

ページ範囲:P.837 - P.837

 緒言 網膜芽細胞腫の特徴の一つに遺伝性があげられる.今回我々は,本症の発症に遺伝的背景をもつと考えられた3症例を経験したので報告する.

肺癌に伴うparaneoplastic neurologic syndromeに視神経乳頭浮腫を認めた1症例

著者: 久冨木原眞 ,   昌谷昭洋 ,   堀美知子 ,   渥美健三 ,   小野寺健一 ,   笹生俊一

ページ範囲:P.838 - P.839

 悪性腫瘍を有する患者で,腫瘍による直接の圧迫,浸潤,転移とは無関係に,腫瘍の遠隔作用 (remoteeffect)によって視神経に障害の及ぶことが,最近知られるようになってきた1,2).今回,我々は肺癌を有する42歳男性患者に,肺癌の遠隔作用によると思われる視神経乳頭浮腫と,癌性多発神経炎を認めたので報告する.

Ocular toxocariasisの1症例

著者: 内尾英一 ,   山本倬司 ,   田宮誠二 ,   天野晧昭

ページ範囲:P.840 - P.841

 緒言 Ocular toxocariasisは,toxocara canis (犬蛔虫)幼虫による幼虫移行症(visceral larva mi-grans)の一型とされている.わが国での報告は少なく,吉岡の報告をはじめとし14例を数えるのみである.最近著者らはT canis感染による眼内炎と考えられる症例を経験したので,報告する.

特異な網膜血管の狭窄を呈したLaurence-Moon-Biedl症候群の1例

著者: 上田佳代 ,   西村みえ子 ,   前田泰史 ,   楢崎修

ページ範囲:P.842 - P.843

 緒言 Laurence-Moon-Biedl症候群(以下LMB症候群と略)は,網膜色素変性症,肥満,知能障害,性器発育不全,多指(趾)症を5主徴とする遺伝性疾患である.今回網膜血管の特異な狭窄を呈した本症の1例を経験したので報告する.

連載 眼科図譜・353

網膜有髄神経線維によって示された耳側縫線

著者: 酒井寿男 ,   佐野邦利 ,   都築欣一 ,   上野真 ,   川村洋行

ページ範囲:P.722 - P.723

 緒言 網膜神経線維束は規則正しい秩序を保って走行し視神経乳頭へ集まる.黄斑の耳側においてはtemporal raphe (耳側縫線)とよばれる分水嶺様の境界線を形成する1).この耳側縫線を検眼鏡で直接観察することはできない.我々は,網膜有髄神経線維の存在により,耳側縫線の走行を検眼鏡下で直接観察することができた3症例を経験したので,それらの眼底写真を示す.

今月の話題

色素レーザーによる眼底光凝固

著者: 高橋寛二

ページ範囲:P.725 - P.732

 色素レーザー(dye laser)は波長可変性をもち,黄色から赤色(577〜630mm)までの範囲内で単一波長のレーザー光を任意に選択することができるので,一台の光凝固装置で種々の眼底疾患に対して,病態に応じたより効率の高い光凝固療法を行うことが可能となった.

眼の組織・病理アトラス・9

上皮細胞

著者: 岩崎雅行 ,   猪俣孟

ページ範囲:P.810 - P.811

 眼を構成する主要組織は,上皮細胞が主体をなしている.網膜,水晶体,腺,角膜,結膜,虹彩,毛様体などがそれである.これらの組織の微細構造を理解するには,上皮細胞の基本構造を知っておくことが必要である.上皮細胞の特徴は極性があることであり,細胞の特定の部位に特定の構造が存在する(図1).これは,吸収,分泌,輸送,排出,保護,感覚受容などの上皮の機能と密接な関係がある.
 体表に面している側の先端面(自由表面)には,線毛や微絨毛が存在する.線毛は直径約200nmの比較的長い突起で,表面は細胞膜に包まれ,内部には微細管の骨格をもつ.線毛には運動に関与する運動線毛,感覚に関与する感覚線毛などが知られている.微絨毛は,直径80〜90nmの比較的短い突起で,細胞膜に包まれ,内部に数本の細糸が見られる.微絨毛は自由表面の面積を増大させることによって上皮の吸収機能の効率を高めると考えられている.感覚性の微絨毛も知られている.

眼科医のための推計学入門(5)

代表値の群間比較:ノンパラメトリック検定

著者: 大野良之

ページ範囲:P.878 - P.882

ノンパラメトリック検定法
 標本測定値が変数変換後も含めて正規分布すれば,代表値(平均値)の差はt検定を中心とした検定をすればよい.しかし正規分布が仮定できないあるいは分布型が不明の場合には,母集団の分布型について一切仮定を設けない検定法(ノンパラメトリック検定法とか分布によらない検定法という)を適用する.代表値の群間比較のためのノンパラメトリック検定法には,ウィルコクソンの符号付順位和検定,ウィルコクソンの順位和検定(マン・ウィットニーのU検定),クルスカル・ウォーリスのH検定などがある.今回はこれらの検定法につき解説する.

最新海外文献情報

神経眼科,他

著者: 向野和雄

ページ範囲:P.798 - P.801

Ohashi T et al : Quantitative analysis of the oculocardiac reflex by traction on human extraocular muscle. Invest Ophthalmol Vis Sci 27 : 1160-1164, 1986
 眼心臓反射(oculocardiac reflex)は私共臨床家にとってAschner's reflex (1908)として知られるなじみ深い反射である.本反射は斜視手術に際して徐脈と不整脈を示すもので極めて重要なものである.しかし不思議なことにその現象を生理学的に詳細に検討した報告はなかった.
 本論文はヒトの斜視手術に際し15例の斜視患者について,応用した張力とそれにより発生する反射(徐脈,不整脈)を定量的に初めて詳細に分析したものである.本反射は内直筋,下斜筋では全例に,一方外直筋では約50%に惹起された.内直筋では609以上で,下斜筋では1289以上で惹起され,内直筋がより低い閾値を持っていることがわかる.外直筋では50〜600gで生じるがその徐脈は軽度であり弱い.本反射は引っぱる力が強いと急におこり,強い徐脈となり,ゆるめるといずれもゆっくりと回復する.全身的にアトロピンを投与すると完全に徐脈,不整脈を防止できる.これらの反射の経路は入力として三叉神経自由終末,筋紡錘,ゴルジ腱器官から伝えられ,出力として迷走神経核—心臓へと伝わると考えられるが,60g以上の閾値は筋紡錘では考え難く,おそらくその他受容器からpoly synaptic pathに伝えられると考えられる.そして外眼筋間,個人間の差異は入力の問題と考えられる.又面白いことに同様の反射が眼瞼,顔面,口腔刺激で生じることが知られている.

臨床報告

緑内障眼における網膜神経線維束萎縮と空間周波数特性の相関

著者: 浅井利通 ,   金谷いく子 ,   勝盛紀夫 ,   溝上国義 ,   桝見和孝

ページ範囲:P.851 - P.855

 種々の視野障害を有する初期—中期緑内障61例100眼の空間周波数特性を測定し,周辺視野障害の程度,黄斑部神経線維束萎縮の程度と,空間周波数特性障害との相関を検討した.
 周辺視野障害の程度と空間周波数特性障害との間には,明らかな相関は認めなかった.黄斑部神経線維束萎縮の進行に伴い,空間周波数特性の低下を示した.緑内障において中心視機能障害は,比較的早期より生じていると考えられた.

凝固困難例におけるクリプトンレーザーとPanfundoscope®の併用

著者: 谷原秀信 ,   永田誠

ページ範囲:P.857 - P.861

 中間透光体混濁のために網膜光凝固が十分に行うことのできなかった症例12例14眼に対して,Panfundoscope® とクリプトンレーザーを併用することにより十分な凝固効率を得ることができた.中間透光体混濁の種類は,白内障・硝子体出血・シリコンオイルであった.凝固効率の改善の理由は(1) Panfundoscope® による集光での散乱・吸収の減少,(2)クリプトンレーザーの波長特性の2点による.特に中間透光体混濁の強い症例・混濁の程度の変化が大きい症例については,照射時間の上限を設定しておいてからフットスイッチによる調節をすることで手技が簡便となった.

無硝子体眼の白内障手術

著者: 池田恒彦 ,   田野保雄 ,   玉田玲子 ,   細谷比佐志 ,   宮浦徹 ,   佐藤勝 ,   西川憲清

ページ範囲:P.863 - P.866

 無硝子体眼24眼の白内障手術に際し,術中術後の合併症を検討し,その特徴および対策につき考按した.非シリコン充填眼では,水晶体嚢内摘出術(ICCE)と水晶体嚢外摘出術(ECCE)は,それぞれの特徴を理解して行えば,どちらの術式をとっても良いと考えられた.シリコン充填眼では,術中のシリコンの眼外脱失や術後の前房内への嵌入を防ぐためには,ECCEの方が術式としては適当であると考えられた.シリコン充填眼に対しては,ICCEでもECCEでも必ず下方6時の位置に周辺虹彩切除を施行しておく必要があり,シリコン充填眼でしかも糖尿病眼では術後虹彩切除部位が詰まりやすく,その対策として下方の虹彩切除は大きめにする必要があると考えられた.

新生血管を伴う老人性黄斑変性症のクリプトン・アルゴンレーザー凝固比較

著者: 真壁祿郎

ページ範囲:P.867 - P.869

 螢光写真で網膜下新生血管膜を証明した滲出性老人性黄斑変性症に対し,44例は赤色クリプトンレーザーで,91例は青緑アルゴンレーザーを使用して光凝固を行った.
 術後の視力改善率はクリプトンレーザー(24例,55%)がアルゴンレーザー(32例,35%)にまさった(p<0.01).
 赤色クリプトンレーザーでは中心窩近接部や黄斑鼻側の新生血管凝固も可能で,視力0.2以下の症例に術後視力改善する例が多かった.
 クリプトンレーザー凝固によっても12例(27%)に視力悪化を阻止しえず,その点はアルゴンレーザー凝固(31例,38%)と大差がなかった(p>0.4).

経過中にうっ血乳頭を呈した結節性硬化症

著者: 桐渕和子 ,   伊藤景子 ,   村上尚子 ,   吉川啓司 ,   内田幸男 ,   平孝臣 ,   久保長生 ,   大沢真木子 ,   丸山博

ページ範囲:P.871 - P.875

 17歳男子の結節性硬化症において4年間の経過観察中にうっ血乳頭を呈し,側脳室上衣下腫瘍の著明な増大を認めた.脳神経外科的に腫瘍摘出に成功したが,生命予後および視機能を保つ上でうっ血乳頭をはじめとする眼科的なフォローアップの重要性を示した.

カラー臨床報告

ぶどう膜炎を伴った幼虫移行症の2例

著者: 福田敬子 ,   大西克尚 ,   猪俣孟 ,   桐田光彬 ,   辻守康

ページ範囲:P.845 - P.849

 ぶどう膜炎を起こした幼虫移行症の2症例を報告した.眼底に蛇行する線条を認め,幼虫移行症が疑われるが虫体を同定できない場合オクタロニー法や,IgE値の変動が,診断の手がかりになると考えられた.

文庫の窓から

眼科撰要

著者: 中泉行信 ,   中泉行史 ,   斎藤仁男

ページ範囲:P.876 - P.877

 西洋眼科輸入後の日本の眼科は従来の漢方から蘭方へ次第に移行していったが,その漢方眼科を諦めきれず,漢方眼科に蘭方眼科を採り入れるもの,あるいは蘭方眼科に漢方眼科を補うもの,また,その折衷眼科流を行うものもでて,眼科書においてもそうした傾向のものが著わされるようになった.「眼科撰要」はこうした時代に樋口子星によって著わされた.
 筆者の手許にある「眼科撰要」によれば,その末尾に"伊賀国明々堂蔵文政九戊歳五月刻成"と識されているが,大槻茂槙の序,北越,神保恭の跋は文政5年(1822),南紀の竹中温の序や樋口子星の自序は,文政6年(1823)となっており,序跋が書かれてから3,4年して本書は刊行されたことになる(文政9年刊).

Group discussion

視野

著者: 井上洋一

ページ範囲:P.883 - P.885

 今回のテーマは「自動視野計(threshold pe-rimetry)」であり,以下の四つのテーマについて話題提供,指名討論,関連演題の順で話が進められた.
 自動視野計と視神経疾患のテーマで大鳥利文・松本長太(近畿大)は,視神経炎の中心視野変化について述べた.

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原著論文の書き方について

ページ範囲:P.886 - P.886

 論文を書く上で一番大切なことは,何故この論文を書くに至ったのかという理由がはっきり示されることと,この研究によって新しくわかった知識は何であるかということを,はっきりと示すことであろうと思います。
 以下,具体的に順を追って述べてみたいと思います。

基本情報

臨床眼科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1308

印刷版ISSN 0370-5579

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