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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻7号

1987年07月発行

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (4)

学会原著

Amaurosis fugaxにおける経静脈digital subtraction angiographyの有用性について

著者: 堀尾俊治1 内田璞1

所属機関: 1倉敷中央病院

ページ範囲:P.741 - P.744

文献概要

 Amaurosis fugaxを主訴とする13歳から79歳までの12症例に経静脈digital subtrac-tion angiography (IVDSA)を行い5例(42%)の頸動脈領域に狭窄または閉塞が認められた.その中の4例はチクロピジンなどの血小板凝集抑制剤の投与で,一過性暗冥発作の再発を抑制することができた.
 網膜動脈閉塞症8例,網膜静脈閉塞症2例と虚血性視神経症1例にもIVDSAを試みたが,頸動脈領域の血管病変を証明することができたのは,網膜中心動脈閉塞症の1例にとどまった.
 IVDSAは,外来でも安全に行うことのできる検査で,眼科領域でもAmaurosis fugaxなどの血管性病変の原因究明の手段としての有用性は高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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