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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻7号

1987年07月発行

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (4)

学会原著

頭頸部損傷における調節の準静的特性

著者: 宮崎仁志1 高橋裕昭1 蒲山俊夫2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室 2東京労災病院眼科

ページ範囲:P.785 - P.789

文献概要

 頭頸部損傷患者の後遺症としての調節障害は,従来の自覚的な調節機能検査では有意な異常所見を見出せず,その程度を容易に把握することが困難であったが,調節の準静的特性,すなわち連続的にAr/As (調節反応量)を記録する方法を用いて検査することで,本障害の程度が容易に捉えられ,次の4型に他覚的に分類できた.
1)正常反応型:調節機能が正常者と同様の視標速度まで反応を示すもの.
2)軽度反応低下型:視標速度が0.2D/secでは正常反応だが,それ以上の速度で調節反応の低下を示すもの.
3)中等度反応低下型:視標速度が0.2D/secで調節反応が低下するもの.
4)高度反応低下型:視標速度が0.2D/secで調節反応が記録されないもの.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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