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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻7号

1987年07月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

He-Neレーザー散乱光強度分析による前房蛋白測定法の臨床的応用 人工水晶体移植術後の前房蛋白の経時的変化

著者: 水流忠彦1 奥野幸雄1 澤充1 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科

ページ範囲:P.791 - P.796

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 He-Neレーザー散乱光強度測定装置を試作,応用し,種々の濃度のウシ血清アルブミン溶液およびヒト血漿希釈溶液を用いたin vitroの実験,および人工水晶体移植術後の前房蛋白の経時的変化を検討した.アルブミン溶液では0.1mg/mlから100mg/ml,血漿希釈液では1/400から1/10の範囲で蛋白濃度と散乱光強度との間に高い直線性が認められた.術後の前房蛋白測定では,経時的に前房蛋白の減少する経過を詳細に捉えることが可能であった.また,本装置で測定した前房からの散乱光強度とフルオロフォトメトリーによる血液房水柵透過性指標との間に正の有意の相関を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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