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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻7号

1987年07月発行

文献概要

臨床報告

無硝子体眼の白内障手術

著者: 池田恒彦1 田野保雄1 玉田玲子1 細谷比佐志1 宮浦徹2 佐藤勝3 西川憲清4

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2大阪大学眼科 3大阪船員保険病院眼科 4大阪警察病院眼科

ページ範囲:P.863 - P.866

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 無硝子体眼24眼の白内障手術に際し,術中術後の合併症を検討し,その特徴および対策につき考按した.非シリコン充填眼では,水晶体嚢内摘出術(ICCE)と水晶体嚢外摘出術(ECCE)は,それぞれの特徴を理解して行えば,どちらの術式をとっても良いと考えられた.シリコン充填眼では,術中のシリコンの眼外脱失や術後の前房内への嵌入を防ぐためには,ECCEの方が術式としては適当であると考えられた.シリコン充填眼に対しては,ICCEでもECCEでも必ず下方6時の位置に周辺虹彩切除を施行しておく必要があり,シリコン充填眼でしかも糖尿病眼では術後虹彩切除部位が詰まりやすく,その対策として下方の虹彩切除は大きめにする必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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