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臨床報告
新生血管を伴う老人性黄斑変性症のクリプトン・アルゴンレーザー凝固比較
著者: 真壁祿郎1
所属機関: 1フランクフルト大学眼科
ページ範囲:P.867 - P.869
文献購入ページに移動 螢光写真で網膜下新生血管膜を証明した滲出性老人性黄斑変性症に対し,44例は赤色クリプトンレーザーで,91例は青緑アルゴンレーザーを使用して光凝固を行った.
術後の視力改善率はクリプトンレーザー(24例,55%)がアルゴンレーザー(32例,35%)にまさった(p<0.01).
赤色クリプトンレーザーでは中心窩近接部や黄斑鼻側の新生血管凝固も可能で,視力0.2以下の症例に術後視力改善する例が多かった.
クリプトンレーザー凝固によっても12例(27%)に視力悪化を阻止しえず,その点はアルゴンレーザー凝固(31例,38%)と大差がなかった(p>0.4).
術後の視力改善率はクリプトンレーザー(24例,55%)がアルゴンレーザー(32例,35%)にまさった(p<0.01).
赤色クリプトンレーザーでは中心窩近接部や黄斑鼻側の新生血管凝固も可能で,視力0.2以下の症例に術後視力改善する例が多かった.
クリプトンレーザー凝固によっても12例(27%)に視力悪化を阻止しえず,その点はアルゴンレーザー凝固(31例,38%)と大差がなかった(p>0.4).
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