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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻7号

1987年07月発行

文献概要

文庫の窓から

眼科撰要

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斎藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.876 - P.877

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 西洋眼科輸入後の日本の眼科は従来の漢方から蘭方へ次第に移行していったが,その漢方眼科を諦めきれず,漢方眼科に蘭方眼科を採り入れるもの,あるいは蘭方眼科に漢方眼科を補うもの,また,その折衷眼科流を行うものもでて,眼科書においてもそうした傾向のものが著わされるようになった.「眼科撰要」はこうした時代に樋口子星によって著わされた.
 筆者の手許にある「眼科撰要」によれば,その末尾に"伊賀国明々堂蔵文政九戊歳五月刻成"と識されているが,大槻茂槙の序,北越,神保恭の跋は文政5年(1822),南紀の竹中温の序や樋口子星の自序は,文政6年(1823)となっており,序跋が書かれてから3,4年して本書は刊行されたことになる(文政9年刊).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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