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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5)

学会原著

眼内液にのみウイルス抗体価の上昇をみた桐沢型ぶどう膜炎の1症例

著者: 熊代修1 尾島真1 長谷川栄一1

所属機関: 1香川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.902 - P.906

文献概要

 桐沢型ぶどう膜炎の症例の前房水,硝子体液ならびに網膜下液のウイルス抗体価を経過を追って測定し,血清中のそれと比較した.また,抗体率も計算した.
 罹患眼においてのみ,眼内液中のHerpes Zos-ter Virus (HZV)の抗体価の明らかな上昇を認めた.罹患眼のHZVの抗体率も著しく上昇していた.しかし血清中のHZVの抗体価は非常に低値であった.
 眼内においてのみHZVの抗体価が上昇し,血清中のそれは低値であったことより,この桐沢型ぶどう膜炎では,HZVが眼内だけにおいて起炎抗原となった可能性があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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