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特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著
網膜有髄神経線維が消失したシンナー中毒視神経症
著者: 益田徹1 木村徹1 木村亘1 永岡尚志1
所属機関: 1木村眼科内科病院
ページ範囲:P.911 - P.914
文献購入ページに移動症例 は26歳男性で,7年間のシンナー吸引歴があり,両眼の急激な視力低下のため受診した.初診時右視力は手動弁,左視力は30cm指数弁で,両眼底には乳頭周囲に網膜有髄神経線維と考えられる羽毛様白色混濁を認めた.治療により,視力・視野が著しく改善していくとともに,網膜有髄神経線維はしだいに消失し,同時に視神経乳頭は単性萎縮に至った.
また,本症例に軽度の髄膜炎が認められたこと,ステロイド剤投与が著効したことはこれまでの報告にない点である.
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