icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

Behçet病におけるinterleukin 2 system

著者: 小暮美津子1 大曽根倫子1 若月福美1 高橋義徳1 吉川啓司1

所属機関: 1東京女子医大眼科

ページ範囲:P.921 - P.925

文献購入ページに移動
 Behçet病の免疫応答における細胞間調節機構を明らかにする目的で,患者97例(235検体)のinterleukin (IL)-2 receptor陽性(R)細胞,IL-2産生能を測定し,本症の病態形成にIL-2系の関与することを示唆した.
 1.IL-2R細胞は健常対照にくらべて高値(P<0.001)であったが,IL-2産生能には有意の差がなかった.
 2.本症の活動期におけるIL-2産生能は,非活動期にくらべて有意に高値であったが,IL同2R細胞の値には有意の差がなく,恒常的に高値を示した.
 3.IL-2産生能は眼活動性,眼外活動性がともに高い群で高値(P<0.01)を示した.
 4.IL-2R細胞,IL-2産生能の値は,ともに眼発作前後に大きく変動した.
 5.Ciclosporin内服前後の両測定値に大きな変動はなかった.
 6.IL-2R細胞とIL-2産生能との間に有意の相関はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら