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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5)

学会原著

良好な経過をたどった原田病患者の視機能の検討 特に夕焼状眼底との関連

著者: 瀬尾晶子1 岡島修2 平戸孝明3 宮田和典4 新家真4 増田寛次郎4

所属機関: 1東京大学医学部附属分院眼科 2三楽病院眼科 3河北総合病院眼科 4東京大学医学部附属病院眼科

ページ範囲:P.933 - P.937

文献概要

 原田病で中心視力が回復し,臨床的に治癒したと考えられる15例において,多方面より視機能を検討することを目的として,空間周波数特性(MTF),色覚検査(Lanthony's new color test,F-M 100-hue test等),EOGによるL/D比,中心CFF,および若年症例にのみ硝子体フルオメトリーを行った.
 MTFでは,夕焼状眼底を呈する群で全周波数に渡り著明な低下がみられたが,夕焼状眼底を呈さない群では正常者群と差がみられなかった.色覚およびEOG検査では同眼底を呈する2名3眼に異常がみられ,中心CFFおよび硝子体フルオトメリーでは全例正常と差がなかった.
 今回の検査で異常を示した例は夕焼状眼底出現例に限られ,同眼底を呈する例に見え方の不満を有する者が多いという自覚的訴えと一致した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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