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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

サルコイド性ぶどう膜炎と視野変化

著者: 永縄優子15 砂川光子25 森寺威之5 新井一樹5 沖波聡35 富樫かおり4

所属機関: 1大阪赤十字病院眼科 2三菱京都病院眼科 3天理病院眼科 4京都大学医学部放射線科 5京都大学医学部眼科

ページ範囲:P.939 - P.942

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 サルコイドージスの,視神経にもたらす病変の頻度およびその特徴を推定するために,サルコイドージス患者および眼サルコイド患者,68例136眼に,ゴールドマン動的視野計を用いて視野検査を施行し,以下の結果を得た.
1)サルコイド性ぶどう膜炎患者の50%に視野変化を認めた.2)視野変化の種類としては,視野の鼻上側の狭窄と傍中心暗点を伴うものが多かった.3)サルコイド性ぶどう膜炎患者と全身のサルコイドージスを伴わない眼サルコイド患者では,視野変化の出現頻度に有意差はなかった.4) Bilateral hilar lymphadenopathyの有無によっても,視野変化の出現頻度に有意差はなかった.5)ぶどう膜炎を伴わないサルコイドージス患者では,視野変化を呈した者はなかった.すなわち,視野変化のある患者は,必ずぶどう膜炎を伴っていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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