文献詳細
特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5)
学会原著
Bromocriptine内服により著明な視機能の改善が得られたprolactinomaの4例
著者: 伊藤真美1 後長道伸1 広田篤1 調枝寛治1 魚住徹2 大田正博2 向田一敏
所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室 2広島大学医学部脳神経外科学教室
ページ範囲:P.981 - P.986
文献概要
症例 1は16歳女性で,右眼の著しい視力低下が認められた.投薬7カ月後に視機能は著明に回復した.症例2は28歳女性で,頭痛をきっかけとして発見され,右同名半盲が認められた.投薬3カ月後には視機能は著明に改善した.症例3は55歳男性で,右眼耳側視野欠損で発症した.内服により視機能は徐々にではあるが改善が認められた.症例4は39歳男性で,両眼視力低下があり,両耳側視野欠損が認められた.投薬10日後には視機能は正常に回復した.
Bromocriptine単独治療で視機能の著しい回復が得られる症例があることがわかった.
さらにBromocriptineの作用機序について考察し,手術症例と比較検討した.
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