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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5)

学会原著

Bromocriptine内服により著明な視機能の改善が得られたprolactinomaの4例

著者: 伊藤真美1 後長道伸1 広田篤1 調枝寛治1 魚住徹2 大田正博2 向田一敏

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室 2広島大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.981 - P.986

文献概要

 種々の理由から手術が行えず,Bromo-criptineによる治療を行い,視機能の著しい改善が得られたprolactinomaの4症例を報告した.
 症例 1は16歳女性で,右眼の著しい視力低下が認められた.投薬7カ月後に視機能は著明に回復した.症例2は28歳女性で,頭痛をきっかけとして発見され,右同名半盲が認められた.投薬3カ月後には視機能は著明に改善した.症例3は55歳男性で,右眼耳側視野欠損で発症した.内服により視機能は徐々にではあるが改善が認められた.症例4は39歳男性で,両眼視力低下があり,両耳側視野欠損が認められた.投薬10日後には視機能は正常に回復した.
 Bromocriptine単独治療で視機能の著しい回復が得られる症例があることがわかった.
 さらにBromocriptineの作用機序について考察し,手術症例と比較検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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