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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

文献概要

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

下垂体prolactinomaの治療と視機能について

著者: 野崎尚志1 鵜飼光雄2 原田明生2

所属機関: 1名古屋鉄道病院眼科 2名古屋鉄道病院外科

ページ範囲:P.987 - P.991

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 12歳の男性.頭痛,複視を訴えて来院.視力右眼1.5,左眼0.8(nc),両耳側半盲を呈していた.血清プロラクチンは高値(2,300ng/ml)を示し,computed tomography (CT)にてトルコ鞍内に腫瘍陰影が認められた.プロモクリプチンの投与で視力,視野の改善,腫瘍の縮小を認めたが,1年半経過した現在,左眼に軽度の耳側半盲を残している.早期発見と早期治療のためには症状,視機能検査のみならず,内分泌検査,放射線検査などを行うことが重要である.
 少年の高プロラクチン血症は比較的稀であるが,本症例ではプロモクリプチンが高プロラクチン血症と視機能障害を著しく改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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