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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (5)

学術展示

瞳孔緊張症長期観察例の対光反応の分析

著者: 中島正之1 菅沢淳1 岩崎義弘1 内海隆1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1012 - P.1013

文献概要

 緒言 我々は第33回日本臨床眼科学会において,瞳孔緊張症(以下本症と略す)の対光反応の分析について報告1)し,本症の対光反応は副交感神経刺激型(cholinergic pattern)を呈し,対光反応における縮瞳量が少ないことから,本症は神経麻痺の要素に自己のアセチルコリンに対する過敏性が加わったものと考按した.また,本症の診断には0.0313(2-5)%塩酸ピロカルピン液(以下PLと略す)2回点眼による反応を検査する方法が有用で,瞳孔の変動は面積でもってとらえることが必要であると結論づけた.今回,本症の多数例および2年以上長期観察した症例について対光反応,ならびに0.0313%PL点眼による影響を再検討したところ,興味ある知見を得たのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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