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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

臨床報告

結膜ヘルペスと考えられる7例

著者: 近江源次郎1 下村嘉一1 井上幸次1 凡長春1 渡辺仁1 松田司1 濱野孝1 真鍋禮三1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1025 - P.1027

文献概要

 過去3年間に,阪大眼科で単純ヘルペスウイルスⅠ型(HSV−1)が原因となって結膜に地図状潰瘍を呈したと考えられる結膜ヘルペス7例について検討した.
 7例中5例(71%)(うち4例は,ステロイド局所投与中)は実質型角膜ヘルペス治療中および経過観察中に,残り2例(29%)は上皮型角膜ヘルペス治療中および角膜移植術後の経過観察中に結膜ヘルペスが発症した.1例にHSV−1を同定した.ゾビラツクス眼軟膏® (ACV-V)の投与中であったのは4例(57%)で,そのうち3例は点入回数を増やすことで治癒した.残り3例(43%)はACV-Vまたは,IDUの頻回点眼で治癒した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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