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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科41巻8号

1987年08月発行

文献概要

臨床報告

角膜内皮細胞に高度の形態異常を認めたハードコンタクトレンズ長期装用の2症例

著者: 永岡尚志1 木村亘1 木村徹1 岡野智文1 大原国俊2

所属機関: 1木村眼科内科病院 2自治医大眼科

ページ範囲:P.1045 - P.1048

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 約20年のハードコンタクトレンズ装用者2例(38歳男性と56歳女性)に認めた角膜内皮細胞形態の異常を報告した.平均細胞面積(μm2,mean±SD),変動係数(CV:SD/mean),六角形細胞頻度(%)は,第1例右眼で565±344μm2,0.59,33.5%,左眼で543±227μm2,0.51,33.3%を示し,第2例右眼で479±232μm2,0.49,33.3%,左眼で356±168μm2,0.47,28.5%であり,症例2左眼の平均細胞面積を除き,いずれも異常値と考えられた.ハードコンタクトレンズ長期装用により角膜内皮損傷が生じる可能性が考えられるので,コンタクトレンズ装用については角膜内皮形態の観察が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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