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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻1号

1988年01月発行

文献概要

臨床報告

黄斑部網膜下新生血管膜のアルゴン・クリプトンレーザー併用凝固

著者: 真壁禄郎1

所属機関: 1フランクフルト大学眼科

ページ範囲:P.29 - P.32

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 赤色クリプトンレーザー光凝固による出血や,緑色アルゴンレーザーによる網膜血管炎などの合併症を避ける試みとして,黄斑部網膜下新生血管膜を,先ず緑色アルゴンレーザーで耳側部を,次で赤色クリプトンレーザーで鼻側,中心窩近接部および血管膜周囲を凝固した.
 術後3カ月から1年の経過観察で,滲出性老人性黄斑変性症は46例中,視力改善29例,不変7例,悪化10例で,出血性中心性網脈絡膜炎は3例何れも視力改善をみた.脈絡膜出血や網膜出血,網膜血管炎などの合併症は見られず,赤色クリプトンレーザー単独凝固に較べて多少とも良好の成績であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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