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臨床報告
フィブロネクチン点眼剤の臨床効果
著者: 西田輝夫1 八木純平1 大鳥利文1 渡辺潔2 眞鍋禮三2 今釜秀一3 宮田典男3
所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室 2大阪大学医学部眼科学教室 3宮田眼科病院
ページ範囲:P.33 - P.37
文献購入ページに移動原因疾患別には角膜ヘルペス後の潰瘍では84.1%,神経麻痺性潰瘍では100%,白内障摘出術,角膜移植術および外傷後ではそれぞれ87.5,77.1,94.4%にフィブロネクチン点眼が有効であった.フィブロネクチンの臨床効果は濃度に依存する傾向が認められた.副作用は6例,2.1%に認められたのみであり,すべて軽度の眼刺激症状のみであった.
これらの結果より,角膜ヘルペス,三叉神経障害あるいは白内障摘出術や角膜移植術後などの遷延性角膜上皮欠損が,フィブロネクチン点眼剤の良い適応であると考えられる.
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