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臨床報告
文献概要
後天性両側性上斜筋麻痺6例の臨床所見についてまとめた.
全例が成人男性であり,4例が交通事故による頭部外傷,1例が炎症に起因すると考えられた.1例は脳外科手術後に発症している.患者は特に下方視において強い複視を訴えるが外見上の眼位ずれ,眼球運動制限は小さい.本症は回旋を伴う交代性上下斜視およびV型内斜視において特徴があり,この2点が診断上有用であった.Bielschow-sky頭部傾斜試験で肉眼的に明らかな陽性を示す例はなく,頭部傾斜による上下の眼位ずれも比較的小さいものと考えられた.
全例が成人男性であり,4例が交通事故による頭部外傷,1例が炎症に起因すると考えられた.1例は脳外科手術後に発症している.患者は特に下方視において強い複視を訴えるが外見上の眼位ずれ,眼球運動制限は小さい.本症は回旋を伴う交代性上下斜視およびV型内斜視において特徴があり,この2点が診断上有用であった.Bielschow-sky頭部傾斜試験で肉眼的に明らかな陽性を示す例はなく,頭部傾斜による上下の眼位ずれも比較的小さいものと考えられた.
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