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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻1号

1988年01月発行

文献概要

臨床報告

後天性両側性上斜筋麻痺について

著者: 森樹郎1 大平明彦1 後藤公子1 小澤哲磨1

所属機関: 1東京大学

ページ範囲:P.65 - P.68

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 後天性両側性上斜筋麻痺6例の臨床所見についてまとめた.
 全例が成人男性であり,4例が交通事故による頭部外傷,1例が炎症に起因すると考えられた.1例は脳外科手術後に発症している.患者は特に下方視において強い複視を訴えるが外見上の眼位ずれ,眼球運動制限は小さい.本症は回旋を伴う交代性上下斜視およびV型内斜視において特徴があり,この2点が診断上有用であった.Bielschow-sky頭部傾斜試験で肉眼的に明らかな陽性を示す例はなく,頭部傾斜による上下の眼位ずれも比較的小さいものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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