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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科42巻1号

1988年01月発行

文献概要

臨床報告

視神経乳頭黒色細胞腫の診断的ビトレクトミー

著者: 中野秀樹1 木村雄二2 渡邊亮子3 井上隆史4

所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科 2筑波大学基礎医学系病理 3筑波大学附属病院眼科 4井上眼科医院

ページ範囲:P.69 - P.73

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 右眼の視神経乳頭部に黒色腫瘍を有する61歳女性例を経験した.臨床的所見からは黒色細胞腫が疑われたが,硝子体中に浮遊する色素塊が存在したため,診断的ビトレクトミーを行った.組織標本中に多量の成熟したメラニン色素顆粒を持つ大型の細胞が認められ,またメラノサイトの集塊と思われる大量のメラニン顆粒の集簇も認められた事から,硝子体中の浮遊物は視神経乳頭黒色細胞腫由来の細胞群である事が推定された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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